名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2007年11月24日土曜日

<第3話 本気の戦い>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』




<第3話 本気の戦い>






フェイトもなのはも残存魔力は殆ど残っていなかったのだが、和麻と智哉の参戦(どちらかと言うと乱入と言った方が良いだろう)で戦闘を一時中断したため、僅かながらでも回復したのだった。互いの能力は均衡していると、二人は悟っているだろう。回復したとはいえ、ほんの気休め程度。次の一撃で勝敗が決するであろう、とフェイトは思う。なのはも同じように思ったに違いない。



先に仕掛けたのはフェイトだった。

フェイトを中心に途轍もなく巨大な魔方陣が敷かれる。

それを見たなのはは、フェイトの詠唱時間を潰そうと考えた刹那、自分の周りに小規模の魔方陣が次々と現れては消える不思議な現象に戸惑ってしまう。

≪Phalanx Shift≫

バルディッシュがそう言い終わると、フェイトの周りには電撃を帯びた無数の球体が現れた。それに対しなのははレイジング・ハートを構えようとするが、フェイトのバインドがそれを阻んだ。

「ライトニング・バインド!」

そう唱えると、なのはの両手をバインドが固定して、身動きを取れなくしたのだ。それを見ていたフェレット――ユーノ・スクライア――と使い魔――アルフ――はなのはをサポートしようとするが……

「だめ~!!!」

と、なのはに一蹴されてしまう。

この戦いは最初で最後、全力全開の一騎打ちなのだから、二人は手を出すなと。私は大丈夫だからと。

「……アルカス、クルタス、エイギアス。……疾風なりし天神よ。今導きの下撃ちかかれ。……バルエル、ザルウェル、ブラウゼル。フォトン・ランサー!ファランクス・シフト!!」

詠唱を終えると、手を頭上に伸ばし、なのはに向かって振り下ろす!

「打ち砕け!ファイヤー!!」

フェイトの攻撃指令と同時に、周りに展開されている無数の球体が容赦無く、それも五月雨のようになのはに降り注ぎ、直撃した!刹那、大爆発が起こる。





フェイトは残存魔力がもうシールドすら展開出来るか出来ないかの瀬戸際だった。

これで、なのはに勝ったと思った。
これで、母さんに喜んでもらえると。
また、昔のように母さんが笑ってくれると。







……しかし、現実は甘くは無かった。勝利の女神はフェイトには微笑まなかったのだ。爆発後の煙が晴れると、そこには魔方陣を展開し砲撃の態勢を取っているなのはの姿があった。

「……受けてみて!ディバイン・バスターのバリエーション!!」

≪Starlight Breaker≫

(……まずい。あれを受けたら確実に負ける…!)

フェイトは本能でそう感じ取った。無理も無い。たった今、最大魔力を使い、必殺の一撃を直撃させたはずだった。そんな相手が集められる魔力では無いのだから。

フェイトは残りの力を振り絞って、その場から退避しようとした時、なのはのバインドによって捕まってしまった。解こうにもフェイトにはそんな余力は残っていなかった。そして、

「これが私の全力全開!!!スターライト………ブレイカー!!!!!!」

それは圧巻だった。レイジング・ハートから放たれた一撃は最早存在自体を消し去ってしまいそうな、そんな一撃だった。

魔力に気付いた時にはもう遅かった。一箇所に集められ惜しみなく解き放たれた魔力の奔流は、一直線にフェイトへ向かう。

「フェイトおおおおおおぉぉぉおおおおぉぉ!!!!!!」

和麻と剣を交えていた智哉が、剣を払い除けてフェイトの下へ疾走しながら叫ぶ。

(数秒、後数秒で良いからもってくれ!!!!)そう神に願いながら、フェイトに手を、腕を命一杯伸ばした。

……しかし、智哉の願いはフェイトの直前、いや、目の前で儚く散った。フェイトはなのはの放った魔力の奔流に飲み込まれてしまった。奔流はそのまま海面へ垂直に突っ込んで、もの凄い水飛沫を辺りに撒き散らした。

神はなんて非情なのだろうか。
神はなんて無情なのだろうか。
神はどうして何時も自分に関わった人ばかりを酷い目に合わせようとするのだろうか。

智哉は誓ったはずだった。

………あの時、もう二度と自分の周りの人を傷付けさせまい、と。

智哉は目の前の奔流をただ見つめるしか出来なかった。

あと少し早く、なのはの詠唱に気付いていればあと少し速く、フェイトの下へ辿り着ければ
フェイトを助ける事が出来たのに。

そう自分で自分を責めるしかなかった。今は、フェイトが生きていてくれるのを願い、奔流が収まるのをただ待つ事しかなかった。








やがて、極太の奔流は消え、意識を失ったフェイトが姿を見せる。すかさず智哉はフェイトを抱いた。

「フェイト!フェイト!しっかりするんだ!!フェイト!」

智哉が必死に呼び掛ける。なのはもフェイトを抱いている智哉の傍に下りてきた。すると、フェイトはゆっくり目を開いた。

「……ごめんね、フェイトちゃん。……大丈夫?」

なのはが心配そうに呼んだ。それに対し、フェイトは、

「……うん。」

短いが、ゆっくり確実に頷いた。今度は智哉がフェイトに優しく問い掛ける。

「……済まなかった、後少し早く気が付けばこんな事にならずに済んだのに。……こんなにボロボロになったのはオレのせいだ。……本当に済まない。」

ただただ智哉はフェイトに謝った。その時フェイトは、智哉の声が少し震えているような気がした。だからとは言わないが、

「……結局、またこうやって抱っこされちゃいましたね。」

恥ずかしそうにしながらも、智哉の顔を見つめて答えるフェイト。当の智哉は(何かを感じ取られたのかもな。)と思いながらも(有難う。)と感謝の意を心の中で表した。そのやり取りを見ていたなのはは、間が空いたためフェイトに、

「……私の勝ち、だよね。」と微笑みながら少し遠慮しがちに言うと、フェイトも頷いた。すると、

≪Put Out≫

バルディッシュは主が負けを認めたため、賭けの対象であったジュエルシード全てをコアから取り出し、空中に浮かべた。そしてフェイトは智哉に、「……もう一人で飛べますから。」と言って、下ろして貰った。

気が付くと一気に空が黒く染まり、紫色の雷がフェイトに照準を合わせ、襲って来た。しかし、智哉はそれを見逃さず、フェイトを庇い、自分が雷を浴びた。それを見たフェイトは、

「智哉さん!!!!」と、自分を庇って雷撃を浴びてしまった智哉に叫んだ。それに対し、

「……ん?どうしました?姫。」

と、今何か起こったのかと言いたげな顔をしながら心底心配してくれているフェイトに意地悪く智哉は言ってみる。「姫の周りに浮かんでいたジュエルシードは全て持って行かれましたが。」と、更に一言付け加えて。





物質転送をするための歪んだ空間を時空管理局は見逃さなかった。和麻は次元航行艦―― アースラ ――に連絡、絶対に逃すなよと釘を指した。




管理局空軍総部隊長自らこの世界に来ていたと知ったのは、なのはとフェイトの戦闘を止めに入った時だったため、その時艦にいた者が驚きを隠せずにいた。それはリンディ提督も例外では無かった程である。




フェイトと何らかの関連がある、プレシア・テスタロッサが安易に物質転送を行ったお陰で、居場所が判明、それを和麻と待機させていた管理局員に伝えるリンディ。すると和麻は、

「一旦、私もアースラへ転移する。ヤツ(智哉)から色々聞き出さなければならないこともあるからな。それに、私がアースラに転移すれば、わざわざそちらで発動させる手間も省けるだろうからな。」

と言ってリンディの返事を受けた後一旦通信を切り、公園で戦闘を見ていたユーノとアルフ、現在目の前にいるなのは、フェイト、そして智哉に同行を求めた。その言葉には、初めて対峙した時のような威圧感は含まれていなかった。

ユーノとアルフは思念通話で。なのはとフェイトは同行に頷き、智哉を見る。それで決心したのか、または言われる前からその気だったのかは判断し兼ねるが、智哉は分かったと一言だけ。

全員の承諾を得ると、自分を含め六人が一度に転移出来る程の大きさの魔方陣を展開、アースラへ移動した。










~後書き~

今回も前回に続き、アップがメチャクチャ早いね~、と感じていますw
さてさて、今回はなのはとフェイトの一騎打ちがメインでしたw
いかがだったでしょう?w
そろそろ第1章も終わりに近づいていますw
この調子でアップし続けれると良いな~、と思ってる今日この頃でしたw

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