二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』
<第6話 それぞれの想い>
「………私は取り戻すの…!こんなはずじゃなかった、世界の全てを!!」
そう言って、プレシアはアリシアに縋る。と、そこへ青い閃光が壁を打ち破る。……現れたのはクロノと和麻。
「世界は………何時だって!こんな筈じゃ無い事ばかりなんだ!!」
現実に目を向けようとしないプレシアに対し世界は、世の中はそんなに甘いものじゃないんだと。
「ずっと昔から!何時だって、誰だってそうなんだ!」
ボロボロになりながら、血を垂れ流しながらもプレシアに叫ぶクロノ。もう既に限界なのが判っていた和麻はクロノに、
「もう良い、クロノ。君は良くやった。後は私に全て任せろ。良いな?」
頭にポンと手を置いて、休むように促す。そこへフェイトとアルフが天井に開いている大穴から下りて来た。それに気付いて反応するプレシア。
「……『こんな筈ではない現実』から逃げるか、立ち向かうかは己の気持ち次第だ。……だが、自分の我が侭や身勝手な行動に、全くの無関係な他人を巻き込める権利など、この世に生きる人間である限りそんなものは存在しない!!!」
クロノの応急処置をしながら吼える和麻。その言葉にプレシアは何も言わず黙っていた。何かを言おうとしたのかは判らないが、突然口から血を吐くプレシア。その光景を目にしたフェイトは母親の体調がとても心配になって駆け寄ろうとする。が、
「………何をしに来たの?…消えなさい!もう貴方に用は無いわ。」
その言葉に足がピタリと止まるフェイト。そこで、
「貴方に言いたい事があって来ました。」と言う。
私はアリシア・テスタロッサではない、と。
確かに貴方が生み出した人形なのかも知れない、と。
だけど私は、フェイト・テスタロッサは紛れも無い貴方の娘だ、と。
真剣な眼差しで見つめて母親に語ったフェイト。そんなフェイトに対して、プレシアは狂ったように笑い出した。そして、
「だから何?今更、貴方を娘だと思えと?」と聞き返すと、フェイトは静かに、それでいてハッキリと聞こえる様に、心に響くように、
「…貴方が、母さんがそれを望むなら。それを望むなら私は、フェイト・テスタロッサは世界中の誰からも、どんな出来事からも貴方を、母さんを守る。」と答える。
その迷いのない瞳にプレシアは困惑し、動揺した。何処までも真っ直ぐに見つめ来る瞳には、何が起きても絶対に揺るがないと言う決意の表れだったのだから。そして、付け加える。
「…私が貴方の娘だからではありません。貴方が、私の母さんだからです!」
と強く答えて、母の下へ歩み寄り限界まで自分の右手を伸ばしたフェイト。そんなフェイトの想いに残酷にもプレシアは下らない、と一言でフェイトの想いを砕いた。そして青白い魔方陣を展開。
すると、突然庭園――アジト――全体が急激に揺れ始め、魔法で揺れを止めていたリンディも体を揺さ振られ、バランスを崩してしまい、持続出来なくなってしまった。それを逸早く気付いたエイミィが、
「艦長!庭園が崩れます、戻って下さい!この規模の崩壊であれば、次元断層は起こりませんから!クロノ君達も脱出して!崩壊までもう時間が無いの!」
と艦長と、内部にまだ居るフェイト達の帰還を要求。
庭園地下はエイミィの言った通り、地面が崩壊し始めていた。和麻はエイミィの帰還命令に、
「……止むを得まい。クロノ、先に帰還しろ。君の代わりに私が他の連中を連れて戻る。良いな?」
と言って手当てをしたとは言え、応急処置には変わりなく、怪我をしているクロノをまず帰等させた。そして、後ろに振り返り叫ぶ。
「君も帰等しろ、フェイト・テスタロッサ!……フェイト!!」
しかし、フェイトは和麻の声に振り向かず、母親の方を向いたまま。
プレシアは言う。
「……私は向かう、アルハザードへ!そして、全てを取り戻す!過去も未来も!たった一つの幸福も!!」
刹那、プレシアが立っていた地面が崩れ、アリシアのカプセルと共に底へと落ちて行った。それを止めようとしたフェイトをアルフが強引に引き止める。
「……一緒に行きましょう、アリシア。今度はもう…離れないように……」
そう最後に囁いて、文字通り底無しの空間へ落ちて行った………。フェイトは最後までその姿、最後まで見ることの無かった母親の最後を見続けていた。
地面から顔を覗かせ、何時までも底を見続けている二人に、天井から崩れて来た巨大な岩が襲い掛かる。アルフが気付くも、体勢が体勢だけに構えが遅れてしまい、突き刺さった。
その振動で、アルフとフェイトが隔てられてしまい、フェイトは衝撃で崩れた部分と一緒に底に落ちて行く。アルフがフェイトに叫ぶが、叫ぶだけで沈みが止まるのなら誰も苦労はしない。
そこへ、天井を破壊して、智哉となのはが下りて来た。
どういった状況なのかは智哉には良く判らなかったが、フェイトが飛翔魔法を使わずにそのまま崩れた部分と共に自由落下している事だけは確かで、
「フェイト!何をしてる!?早く掴まれ!!」
そう叫び、近くまで下りて来た。虚数空間の織り成す重力が半端では無い事は今現在智哉は身を以って感じながら。
フェイトは何時まで経っても差し出している手を掴みに来ようとはしない。智哉には、何かを悩んでいる様に見えた。それを見兼ねた智哉は、
「あ~!焦れったいお姫様だ!!」
と呆れて、凄まじい重力の事を頭から排除して、フェイトの下へ。そして、そのままお姫様抱っこの体勢から、フェイトの居た足場を魔力を溜めた足で思いっ切り踏み込み空中へ。
「……智哉さん?」今の自分が置かれている状況を把握出来ていないフェイトに、智哉は
「…馬鹿な事を考えるもんじゃないぞ、フェイト。君はまだ自分を創めてもいないんだからな。創めるんだろ?新たな自分を。」
そう言って、優しく頭を撫でながら言う。
フェイトにはその言葉が強く心に刻まれ、その優しい温もりが頭に染み付いたのだった。
彼に抱いて貰うと凄く恥ずかしいのに嬉しくなる。
彼の声を聞くと心が安らぐ。
彼に頭を撫でられると、何も考えられなくなる。
そんな想いを抱きながら。
庭園内で大爆発が起こり和麻は、
「……全く、お前は今まで何をしていたんだ?まあ良い、さっさと帰等するぞ。」
と智哉に言って、転送魔法を発動させようとした時、智哉は転移魔法の範囲外にいた。そして、さっき抱いていた筈のフェイトはなのはと共にいた。
「……おい、何の冗談だ?答えによっては只では済まさんぞ?」
和麻は智哉に向かって、本気で睨み付ける。
智哉は言う。
「……これから急用が出来てな。簡単に言えば、仕事だ。……虚数空間へな。」
その場に居た者は耳を疑った。今何と言ったのだろうか?と、誰もが顔を合わせている。無理も無いだろう。誰の聞き間違いでもないのだ。智哉は紛れも無く『虚数空間』へ行くと言ったのだから。
そんな呆気に取られている全員に伝える。
「心配するな。帰れる手段は無くも無い。んじゃ、オレはもう行くわ。今行かなきゃ次何時になるか分からんからな。」
と。更にフェイトに対し、付け加えて、
「…フェイト、君は一人じゃない。『仲間』がいるんだ。今、君の周りに。何かあったら仲間を頼ると良い。きっと力になってくれるから。……んじゃフェイト、『またな!』」
最後の別れの挨拶を済まして、下に下りて行く智哉。その間に和麻へ思念通話を通して、『ある事』を伝えた。
自分で伝えれば良いと言われるだろうと思いながら言ってみると予想通り返って来たので、苦笑しながらも伝えられる機会が無いかも知れないからだと言う。向こうもそれは予想していたようで、暫し無言の後に分かったと一言。
その後に付け加えて、必ず帰って来いと言って来た。
その言葉に返事は出来ないが、最大限の努力はするともりだ、と返して智哉は自ら空間へ突入した。
庭園は全て崩壊し、虚数空間へ吸い込まれた。同時に次元震も収まった。断層発生も無く終わった。
~後書き~
いや~、もう頭の中に第2章に早く入りたい!としか思ってなくて、エピローグ書くの忘れ(ry
ごぉほん!ごぉほん!
そんな事は決してありませんよ?w
忘れるわけ無いじゃないですか~w
嫌だな~ww
ちなみに、今回は文章が短いと自分でも思ってます。正直手抜(ry
げふん!ごふん!
決してそんな事ありません・・・・・・・・・多分ww
名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m
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