名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2007年11月29日木曜日

<第1章 エピローグ>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』






<第1章 エピローグ>







フェイトとアルフは今、アースラの護送室にいる。今回の事件の重要参考人として、色々聞かれることになる。それまで隔離とされる。時空管理局としては、事件の処遇に対し、慎重に成らざるを得ないからだった。

フェイトはただ黙って座っていた。そんなフェイトに何も声を掛けられないアルフもまたその状態だった。








それから数日。管理局から今回の事件の功績を称え、賞状がなのはとユーノ、それに今その場に居ない智哉に送られた。









フェイトの事についてなのはが心配している。事情があったとは言え、次元干渉犯罪の一旦を担っていたのは紛れも無い事実だった。本来ならば、懲役数百年は下らない。

しかし、今回のケースは極めて特殊だった。フェイト自らの意思で次元犯罪を加担していなかった事はアースラに居る全員が知っている。勿論、クロノよりも立場が上である和麻もそう言っているのだから間違い無い。でなければ、自ら管理局の人間を助けたりはしないだろう。

頭のお堅い連中にこの事を理解させるため、和麻がクロノの証言を代返する事が決まっている。何せ、他でもない今の和麻の地位を与えたのはその『頭のお堅い連中』なのだから。

それに、何も知らされず只ひたすら母親の願いを叶えるために一生懸命だったフェイトを罪に問う程、管理局は冷徹集団では無いとクロノが言う。







プレシアが目指していた都『アルハザード』。旧暦以前に全盛期に存在していた空間にあり、数々の秘術や禁術が眠る土地である。しかし、当の昔に次元断層に落ちて滅んだと伝えられてもいる。

あらゆる魔法がその究極の姿に辿り着き、その力を以ってすれば叶わぬ望みは無いとされている秘術。


時間と空間を遡り、過去さえ書き換える事が出来てしまう魔法。
失われた命を再び呼び戻す事が可能な魔法。


その二つを手に入れる為にプレシアは今回の事件を引き起こしたのだった。







フェイトの処遇は決まり次第連絡するとクロノ。和麻も見送りに来た。そして、なのはとユーノは一旦アースラを離れた。










和麻は今フェイトのいる、護送室に向かっていた。智哉から頼まれた『ある事』をありのままに伝えるために。

和麻は二人が居る牢の鍵を開け、フェイトに少し良いか?と尋ね、不思議そうな顔をするフェイトを連れ出した。

二人になって、改めてフェイトが、何でしょう?と和麻に聞くと、唐突に話し始める。

「これは、あいつが……神崎智哉が君に伝えてくれと言って来た言葉だ。」

何だろう?と言う顔をするフェイトに対し、和麻は『ある事』を話す。

『この言葉は何処か頭の片隅にで良いから留めて置いてくれると嬉しい。…フェイト、君はこれから起きるであろう沢山の出来事に対して何も心配することは無い。……オレがずっと君を見守っていくから!オレがずっと君の傍にいるから!………だから少し、ほんの少しの間で良い。笑顔で待っていて欲しい。こんなおれがけど、次にフェイトと再開した時は、君の笑顔が見たいから。』

智哉からのフェイトへの言葉。それは暗に君の事が好きだ、一緒に居て欲しいと言ってる。

「………この言葉を智哉さんが………私に?」

その問いに和麻はああ、と頷く。が、問い掛けられた声が震えているように聞こえた。

智哉が残した言葉を聴いたフェイトの目から、次第に涙が溢れて、遂には止まらず顔がくしゃくしゃになっていく。



何故、こんなにも胸が苦しいのだろう?
何故、頭の中は彼で一杯なのだろう?
何故、自分は泣いているのだろう?
何故、泣いている筈なのに嬉しいのだろう?



何故、何故………

フェイトの中で初めて智哉に対する『何か』が爆発した瞬間だった。そんなフェイトを目の前にし、和麻は只フェイトの泣きじゃくる姿を見ているしか出来なかった。智哉にフェイトを置いて行って良いのか?と言えなかった自分を責めながら。










フェイトの処遇が決まった。本局に移動後、事情聴取と裁判が行われる。フェイトは和麻総部隊長のお陰でほぼ確実に無罪となるであろうとクロノがなのはに連絡した。そして、同時に向こうに行くまでの少しの時間、会う事が出来ることも。

なのはは、クロノの対応にとても感謝しつつ、支度の準備をして、家を出る。






クロノはフェイトとアルフを連れて、海鳴臨海公園にいた。

フェイトはずっと海を見つめていた。

彼女と戦った場所。本気でやり合った場所。
ジュエルシードを奪い合った場所。

そんな時、ふと横を振り向く。すると彼女、なのはが来た。

するとクロノが、

「…余り時間は無いけど、暫く話すと良い。僕達は向こうにいるから。」

と言って、二人にする。

互いに照れながら見つめ合い笑顔を見せ合う。

いざ話すとなると、何を話して良いか分からない。それはなのはも同じようで、

「話したい事沢山あったけど、フェイトちゃんの顔を見たら忘れちゃった……。」

苦笑いしながら話す。フェイトも言葉に詰まり、

「……そうだね、私も上手く言葉に出来ない。」

と話す。けれど話は続く。

「……でも、私は嬉しかった。真っ直ぐ私と向き合ってくれた事。とても感謝してるんだ。」

そんな事を言ってくれるフェイトに、なのは

「うん!私が友達になれたら良いな、って思ったからそうしたの!……でも、もうこれから出掛けちゃうんだよね?」

最後には寂しさを覗かせるなのは。フェイトはなのはの顔を少し見た後、海を見ながら、

「……そうだね。少し…長い旅になるね。」

と。なのははフェイトにまた会えるよね?問う。

少しその言葉に驚きながらも、フェイトは微笑み、そしてしっかりと頷いてみせる。更に、

「…少し悲しいけど、やっと本当の自分を創められるから。……それに、智哉さんにも言われたんだ。笑顔で待っててくれって。」

智哉さんに?となのはは言うと、フェイトはうん、と頷き話を続けた。

「……それからね?今日来て貰ったのは、君が言ってくれた言葉『友達になりたい』その答えを…返事をするためでもあるんだ。」

へ?となのは。フェイトは続ける。

「……私に出来るなら、……私で良いならって。……だけど、どうしたら良いのか何も分からなくて…。だから教えて欲しいんだ。どうしたら友達になれるのか。」

どうやったら友達になれるのかを真剣に考えているフェイト。なのはは言う、簡単だと。

なのはの簡単と言う言葉に驚くフェイトだった。そんなフェイトを諭すように、

「名前を呼んで?初めはそれだけで良いの。”貴方”とか”君”とかじゃなくて、ちゃんと相手の目を見て、ハッキリ相手の名前を呼べばそれで良いの!…じゃあ改めて。私は、高町なのは。なのはって呼んで?」

「……なの…は、…なのは、なのは。」

フェイトの戸惑い交じりで呼ぶ名前にうん、と頷き手を握るなのは。フェイトは今度はハッキリと、

「…有難う、なのは。」

一言。涙を堪えながらもうん、と只頷くなのは。

フェイトは握られた手の温かさを感じながら、

「なのはの手はとても温かいね。」

と優しく話し掛けると、遂になのはの目から涙が零れ落ちた。それをフェイトはさっきまで握られていた手の人差し指で掬う。

そして、泣いているなのはに、

「……少し分かった事があるんだ。友達が泣いていると、同じ様に自分も悲しいんだって。」

感極まって未だ泣きながらフェイトに抱き付いてきたなのはに、

「有難う。…今は離れてしまうけど、きっとまた会えるから。…その時は、また君の名前を、なのはの名前を呼んでも良い?」

うん、うん、とひたすら頷くなのは。フェイトも泣きながら続ける。

「会いたくなったらきっと名前を呼ぶ。……だからなのはも私を呼んで欲しい。なのはに困ったことがあったら、今度はきっと私がなのはを助けるから。」

そう言って、二人は抱き合いながら泣き合ったのだった。





しばらくして、クロノが時間だと言う。

なのはは自分の髪留めのリボンを取り、フェイトに渡す。思い出に出来る物がこんな物しかないけど、と。

じゃあ私も、とフェイトが自分の髪留めを外し、なのはと交換した。

「「きっとまた…!」」

と互いに一旦の別れを告げながら手を振りフェイトと……3人と別れた。


フェイトはアースラの個室で、アルフに鏡を持ってもらいながら、なのはと交換した髪留めをした。

アルフにどうかな?と目線を送ると、親指を立ててバッチリだよ、と言ってくれた。

髪留めをしてなのはを思い出す。手の平のバルディッシュを眺めながら。

そして、もう一人。現在虚数空間の何処かにいるであろうフェイトの心を占める存在(それが恋だということに気付くのはもう少し先のことだが)、智哉の身の安全を祈りながら。








――――第1章完結――――


第2章へ続く。









~後書き~
もう最後の方は殆ど本編の抜粋みたいなもんだったような気が……ww

もう一回本編見ながら書いてて自分で思いましたwああ~、こりゃ手抜(ry
ぶぁぁぁああああぁぁぁっっっっくしょん!!!!

う~ん、こんな凄まじいくしゃみもたまに出るもんだな、うんww

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