名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2007年12月15日土曜日

<第2話 新たな戦い>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』





<第2話 新たな戦い>






記憶を失ってしまった智哉さん。

そんな智哉さんを目の前にした私は、思わずその部屋から飛び出してしまいました。

……君は誰?

その一言が、そのたった一言が、私の胸に深く深く何時までも残り続けるのでした。

一体智哉さんに何があったのだろう。

私はどうしようもなかった。

ただ祈り続けることしか出来なかった私には。

そんな自分を悔やんだ。

そして、そんな自分を責めた。

やっと会うことが出来たのに。

この日を待ち望んでいたのに。

智哉さんがあんな状態であったことに涙を流した。

でも、それ以上に自分が情けなくて、涙を流していた。




私はリビングの隅の方で縮こまって泣いていました。

すると、誰かが私に声を掛けてくれました。

「…泣かないで」と。

聞き覚えのある安らぎの声。

振り向くとそこには彼がいました。

…そう、それは記憶を無くした私にとってとても大切な人。

智哉さんでした。

でも泣き止まない私。

それどころか、その優しい声を聞いた私は、ますます涙が止まらなくなってしまいました。

どうしてそんなに優しくしてくれるの?

もう、私は何が何だか判らないまま智哉さんの胸に飛び込んで泣いていました。

そんな私に驚きながらも、智哉さんはしっかり私を抱き締め、私の頭を優しく撫でてくれました。

私が泣き止むまでずっと。










漸く泣き止んだ私に対して智哉さんが、

「泣いている子を見ると、居ても立っても居られなくなるんだ。……それに、君の泣き顔は見たくない。君には笑っていて欲しい。何故かは分からないんだが、そんな気持ちになるんだ。だから…笑ってくれないかな。」

そう言って私の髪を優しく撫でてくれます。

智哉さんの何気ない行為は、私が泣いている時だけではなく、どんな時でも心が休まる、一番安心する行為でした。

(…智哉さん、記憶を失っても体が覚えてくれてるんだ。)

そんな事を思うと少しだけ嬉しく思い、自然に笑顔になっていました。

すると、

「……お?少しは元気になったかな?」

笑顔で私に尋ねて来る智哉さん。

だから私は決心しました。

その笑顔に向かって、

「……たしが、私が、必ず智哉さんの記憶を取り戻して見せますから!……だから、その………一緒に居てください。」

と、今出来る精一杯の笑顔で伝えた私。

「……うん、わかった。君との関係を思い出せるように僕も努力しよう。初めて君を見た筈なのに、君を見てからずっと何かが胸に引っ掛かっているんだ。僕にとって君がどういう存在なのか。僕はそれを確かめたいから。」

はい、と一言だが、はっきり返事をした私。

ここから少しの間、彼と共に記憶を取り戻すため、ゆっくり時間を掛けていきました。


















暫しの時が流れ、現在12月2日、午前2時23分。

海鳴市のとあるオフィス街。

現在、真夜中で外には誰も居ない。

と、そこに

「ぐああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

偶然なのかは判らないが、そのオフィス街から発せられた声は誰も居ない空間に木霊する。

ある一角に二人の管理局の魔導師が倒されていた。

一人の少女によって。

その少女は、こう言い放つ。

「……雑魚いな。こんなんじゃ、大した足しにならないだろうけど……。」

そして、片手に持っていた謎の本を高く掲げた。

するとその本は、怪しげな魔力を放ちながら独りでに開き、二人の魔導師のリンカーコアを取り出した。

リンカーコアとは、魔導師にとっての魔力の源となる核。

魔法を扱う者ならばその部分の重要性は誰もが知っていることだ。

それを二人の魔導師は抜かれようとしている。

倒れている二人はリンカーコアを取り出され、苦しむ。

二人を冷酷に見つめる少女は、

「お前らの魔力、闇の書の餌だ。」

と言う。

すると、本――闇の書――が、開いたページが突然光だし、少女達を包み込み、リンカーコアを蒐集した。

二人の魔導師の悲鳴と共に……。








時間は午後7時45分。

海鳴市の市街地上空に二人の影があった。

一人は大型犬のような獣。

そして、もう一人は先程の少女。

不意に犬が今目を瞑っている少女に話し掛ける。

「…どうだ、ヴィータ?見つかりそうか?」

ヴィータと呼ばれた少女は、曖昧に答える。

そして、

「この間から時々出てくる妙に巨大な魔力反応……。あいつが捕まれば、一気に20ページ位行きそうなんだけどな。」

そう言うと、大型犬はヴィータに背を向けて言う。

「分かれて探そう。闇の書は預ける。」

「オッケー、ザフィーラ。あんたもしっかり探してよ。」

「心得ている。」

少ない会話を終えた一人と一匹は散開した。

そして、ヴィータは魔方陣を展開。

自分を中心に正三角形となって広がり、三つの頂点にはそれぞれ小さい円形が。

最後に自分の真下に十字架のような模様が浮き出てきてから、

「…封鎖領域展開。」

≪Gefangnis der Magie≫

彼女の声に合わせて、手に持っている鉄槌が発動させる。

瞬間、ヴィータを中心に広域の結界が張られていく。

それはある少女達の家も包まれていった。









「……!」

これは、広域結界!?

こんなところで、何で!?

一体誰が、何の目的で!?

なのはも気付いているのかな?

これだけ大きいから、多分気付いてるよね。

それにしてもこれ程の大型の、しかも封鎖結界を貼るなんて!

今家には、私とまだ記憶が戻らない智哉さんの二人だけ。

エイミィやクロノ、リンディ提督は向こうにいる。

智哉さんは今は記憶を失ってはいるけど、魔法を使った事のある者は誰彼構わず結界内に入ってしまう。

目的があるとすれば、もしかするとここにいる智哉さんが狙われてしまう可能性がある!

どうすればいい!?

沢山の事を同時に考え込んでいた所為で、智哉さんに気付かれてしまいました。

「………フェイト、どうしたの?何か凄く難しい顔してるけど。何かあったのかい?」

その言葉にハッとして、智哉さんに何でもないと慌てて伝える私。

でも、智哉さんには通じませんでした。

「……何かあるなら行って来ると良いよ。僕は一人でも構わないから。」

そう言って、私の頭を優しく撫でてくれる智哉さん。

智哉さんにはホント敵わないな。

「……ごめんなさい、智哉さん。少し出掛けて来ますね。直ぐに戻りますから安心してください。」

「うん、いってらっしゃい、フェイト。」

智哉さんの言葉に甘えた私は、靴を履いて玄関を出ようとした時、ふと思い出しました。

(……もしもの時のため、必要かな。)

履いた靴を一旦脱いで、自分の部屋にある物を取りに戻る私。

(……これがお守りになるかは判らないけど、でも、きっと智哉さんを守ってくれる筈!)

その想いでアクセサリーを取り出しました。

首から提げるタイプで、見た目は何処にでも売っていそうなシンプルなデザイン。

でもそれは見た目だけで、アクセサリーの部分は剣を模っている。

そう、その剣は記憶を失う前の智哉さんにとっての愛剣である、ラグナロク。

記憶を失う前の智哉さんは、これで私を何時も助けてくれていました。

そんな智哉さんが記憶を失ってからは、皆を代表して私が責任を持って保管していました。

ラグナロクは智哉さんとは勿論、私達とも会話が出来るので、状態を確認するのは容易でした。

ラグナロクはずっと主である智哉さんと会話したかったのでしょうが、自ら暫く様子を見ると言って会話をしていません。

…あ、私達とは別ですよ?

不意にラグナロクが私に話し掛けてきました。

≪……遂に、『時』が来たのですね。≫

(…え、時?それは一体どういう意味?)

私は何が何だかさっぱりで、思わず聞き返してしまいました。

≪智哉様を巻き込む程の戦闘がです。記憶を取り戻すには私はこれが一番手っ取り早いのではないかと考えていました。……智哉さんには少々荒療治ではありますが。≫

(…まさか、この戦闘に参加させるつもりですか!?)

≪…ふふ。いくら私でもそこまではしませんよ。だから安心してください。ただ、貴方が私を智哉さんに預ける気でいるため、思念通話を使ってみようと思っていたんです。いくら記憶を失っていると言っても体ははっきり覚えているのですから、もしかすると思念通話で会話を繰り返せば或いは、と。多分、こちらに帰ってくる時に何らかの弊害が起こってしまったのでしょう。でも、それは一時的な筈だと私は考えています。≫

(……そうなんだ。じゃあ、私が部屋の隅で泣いていた時も体が私を覚えていてくれたからなんだ。…そっか。)

≪私も貴方と同じで、一刻も早く智哉様に記憶を取り戻して欲しいと願っているのです。だから、ここは私に任せて、貴方は今出来る事をおやりなさい。≫

(……ありがとう、ラグナロク。智哉さんを……よろしくお願いしますね!)

会話を終えた私は、リビングにいる智哉さんに声を掛けました。

「…智哉さん、出かける前に一つ忘れてました。これ、首に提げていて貰えませんか?」

後ろから声を掛けられて、振り返ると剣を模ったアクセサリーを持って、フェイトが僕に聞く。

「…ん?これをかい?」

と、尋ねた。フェイトは

「…はい。その……お守り……みたいな物です。………ダメ、ですか?」

お願いします、と言わずとも判るような目で見つめてくる。

だから言ってあげた。

フェイトを安心させてあげるために。

「分かった。ありがとう、フェイト」と。

貰って首から提げると、フェイトは

「…じゃあ、智哉さん、行って来ます!」

と笑顔で家を出て行った。





「……それにしても、何だろう、この感覚は。この剣を見てると何かを思い出しそうなんだけど。」

リビングで一人呟いていると、不意に何処からともなく声が聞こえた。

≪智哉様、お久し振りですね。≫

その言葉にびっくりして座っていたソファから思いっ切り飛び退いた。

「………だ、誰だ!?」

慌てる僕を見ているのか、その声の持ち主はクスクスと笑っている。

「……君は一体誰だ!?何処に居る!?僕に何の用だ!?」

その笑い声に突っ込んでいる余裕など全く無かった。

≪何処かと言われても……。言って宜しいのでしょうか?絶対に驚きますよ?≫

「………」

何も言えなかった。

だが、何なのだろう。

今の声、いや、さっきから聞こえて来る声を僕は何処かで聞いた事がある。

この状況に、このモヤモヤとした掴み所の無い感覚に苛立ちを感じた僕は、

「……構わないよ、何処に居るんだい?」

≪……そうですか。分かりました。私は今、智哉様と共に居ます。≫

「………僕と一緒に?」

≪はい。正確に言うならば、智哉様が今私を身に着けていると言った方が宜しいでしょう。≫

「……身に着けている…………。…………もしかして……このペンダントが、君……なのかな?」

≪…ふふ。驚きましたか?智哉様。≫

「……うん。もう何だか、何も言えない位にね……。」

こんなやり取りをしている僕達。

だが、フェイトが向かった先では更に大きな波が押し寄せていた。









広域結界を張り巡らせていたであろう少女に出会った私となのは。

アルフもこの結界に気付いたからなのか、中にいるみたいだ。

なのはは赤いバリアジャケットであろう物に身を包む私達と変わらない年頃の少女から攻撃を受け苦戦していた。

私は先に来ていたなのはを守ろうと前に出る。

こちらはなのはと違い、高機動戦を得意としているため、ヒットアンドアウェーが可能な分、なのはよりも断然分があると思ったからだ。

私の予想は当たっていた。

彼女はなのはと同じく高機動戦を余り得意としてないようだ。

これなら、行ける!

そう思いながら、彼女の後ろを取った私。

バルディッシュを勢い良く振り下ろしてなのはとの体勢を整える……予定だった。しかし、

ガキィィィィィイイン!!!

衝突し合った金属音と共に私の考えは一瞬で崩れました。

私の一撃を片手で持った剣だけで易々と受け止められてしまったんです。

私は瞬間、その場から後ろに飛び退いた。けれど、

「レヴァンテイン、カートリッジロード!」

≪Explosion≫

バルディッシュの一撃を受け止め、髪を紫に染めたポニーテールの女性がそう言った瞬間、持っていた剣から膨大な魔力の炎が吹き出てきた。

そして、

「紫電一閃!!」

そう叫んだ女性は一気に私に向かって来ました。

私は反応が遅れてしまい、バルディッシュを真っ二つにされた。

更に直後の二撃目を今度はまともに受け、そのまま勢いでビルの屋上へ叩き落されてしまった。

地面を揺るがす轟音と煙が巻き上がっていた。

それを同じ結界内の別の場所で戦っていたアルフが、私に気付き向かおうとしたみたいだけど、自分と同じような存在の者に行く手を阻まれてしまった。

「こんのぉぉぉおおお!」






一方のなのはも、少女に対して防戦一方。

それどころか、追い詰められてしまっている。

なのはのシールドはとても頑丈で、フェイトでも壊せるか判らない程の強度を誇る。

だが、その少女はいとも簡単に砕いてしまった。

そして、そのままなのはのバリアジャケットに直接攻撃。

レイジングハートもバリアを貼るが、それも無意味に等しく壊れてしまい、バリアジャケットは大破、瓦礫の山に吹き飛ばされてしまった。

なのはに近づき、鉄槌を振り翳す少女。

なのはは、ここまでなの…?と思い、フェイトやクロノやユーノ、そして智哉や和麻に心で助けを求め目を瞑った。

その時だった。

なのはの目の前に防御魔法が展開され、それと同時に、

ガキイイイィィィィィィイイン!!

先程のフェイトの攻撃を受け止めた時の金属音と変わらない音がビルの中に木霊した。

その音に目を恐る恐る開けるなのは。

すると、そこには白銀のバリアジャケット、いや、全身鎧に身を包み、夜にも関わらず、それも月の淡い光を受けているだけの暗闇のビルである筈なのだが、そんなものお構い無しに光り輝く刀身を持つ剣を手に、青年と見える人物が少女の鉄槌を容易く受け止めた。

なのははその青年が誰なのか直ぐに判った。

そして、

「………和麻さん。」

と弱々しく答える。

そんななのはに対して、

「遅れて済まなかった、なのは。君に痛い思いをさせてしまったな。お詫びに後で何かさせてくれ。」

そう言って、月夜の光を浴びながらなのはに微笑む青年は、時空管理局空軍総部隊長である、宮沢和麻だった。











~後書き~

第2話ようやくアップしました~…w
中々書く暇が見当たらなかったもので。orz
21日までに出せば良いと思っていた課題が何と!14日だった事に気付いた時、既に11日。
しかも、何も手をつけてなかったと言うw
その後の光景は多分容易に想像出来るのではないかと思いますww
ちなみに、月曜日は中間試験なのですが、正直テストより、課題の方が辛い…。orz
月曜に出さなければいけない物が3つとかwwww
………でも、後一週間乗り切ればとりあえず冬休み。
なので、そこからはスピードアップで行きたいと思ってる私です、はいw

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