名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2007年12月25日火曜日

<第4話 涙と笑顔>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』








<第4話 涙と笑顔>









冷たい夜風が緩やかに吹く中で、智哉さんと私はお互いの顔を見つめ合っていた。

智哉さんは微笑みながら。

意識が朦朧とする中、私はジッと見つめる。

二人の間に沈黙が流れた。

暫しの沈黙の後、口を開いたのは私。

「……智哉………さん?」

私の言葉にうん?と微笑んだまま答える智哉さん。

すると、智哉さんは

「……ごめんな、フェイト。少しそこで待っていてくれ。」

ニコッと笑って、別の方向を向く。

そこにはさっき吹き飛ばした少女の姿がありました。

「……はぁ、はぁ。……てめぇ、何者だ!?そこを退けよ!」

「オレは退けと言われて退く馬鹿ではない。それに、こんなにボロボロになっているフェイトをほっとく訳にはいかないのでな。手当てする為に病院に連れて行かなきゃならなくなった。だから、今は一旦退いて貰おうか。」

病院に行くから一旦退け、などと言うあり得ない発言をする智哉さん。

私の目には後姿しか見えないので定かではありませんが、きっと涼しそうな顔をして言っているのでしょう。

その言葉に少女は挑発されて、

「どいつもこいつも人をなめくさりやがってええぇぇぇぇぇぇえええ!!!」

猛スピードで智哉さんに突っ込んで来る少女。

ふぅ、と溜め息を吐きながら剣を、ラグナロクを構えた智哉さん。

次の瞬間、一気に踏み込んで少女の目の前に。

そして、少女を薙ぎ払ったのです。

バキャアアアアァァァァァァアアアン!!

辛うじて少女は攻撃を防いだみたいだったけど、そのせいでデバイスが真っ二つになり、その衝撃に耐えられず、ビルに思いっ切り叩き付けられました。

「…がはっ……」

煙が晴れ、少女の姿が見えると、智哉さんは追撃の魔法を唱えるために、魔方陣を展開して、

「アイーシア、いくぞ。」

≪ソニックブラスト≫

その掛け声に反応したのか、少女は手を智哉さんに翳しました。

バリアを張るのは詠唱無しでも問題無いからでしょう。

そして、その行動を気にも留めずゆったりとチャージしている智哉さん。

刹那、魔法が放たれました。

私は、てっきり少女が防御するのだろうとばかり思ってました。

しかし現実は少女に直撃。

何が起こったのでしょう。

まだ意識がハッキリとしていない私は智哉さんの放った魔法のトリックに気付きませんでした。

あれ程ゆっくりとしたチャージであれば、放つのを見てからでも十分間に合う筈。

でも実際には直撃した。

だとしたら、張らなかったのでは無くて、張れなかったとしか考えられません。

……そう、これは後で教えて貰った事なのですが、智哉さんが放った一撃は威力もさることながら、速度が異常だったんです。

放った瞬間、その魔法は少女の目の前に。

それではバリアを張る暇なんてありません。

私はその光景をまだしっかり戻っていない意識の中で見ていました。










轟音が轟く。

それを耳にしたシグナム。

その方向に振り返ると、その場所から力無く落下して行くヴィータを発見した。

「ヴィータ!!!」

声を上げ、和麻から離れたシグナムは全速力でヴィータの下へ行きコンクリートに落ちる寸前で回収。

「……ちぃ!止むを得ん!全員、撤収だ!!」

その声にベルカの騎士と名乗る者達は散って行った。

「……逃げ足だけは天下一品だな、全く。」

和麻の周りに誰もいない。

言い放った言葉は空間に木霊して溶けたのだった。










オレは奴らが退いたと確認した後、ゆっくりと愛する人の下へと近づく。

フェイトを拘束していたバインドは奴らが居なくなったためか、効力を無くし自然に解けていた。

フェイトは今ある残りの力で立っているのだろう。

そして、オレはフェイトと対面する。

先程と同じく、先に口を開いたのはフェイト。

「……智哉さん?」

どうやら、さっきより意識がはっきりしているようで安心したオレ。

「ん?どうした?」

と、答えて安心させる表情を浮かべた。

オレの顔を見たフェイトは話、と言うより質問を続けた。

「………その……あの、……記憶………戻ったんですか?」

恐る恐る聞いてくるフェイト。

それもそうだろう。

記憶喪失だった者が、記憶を失くす前の格好で目の前に現れたら、誰だってそう思うだろう。

今にも泣き出しそうなフェイトに対して極自然に、かつ笑顔を絶やさず、

「……ああ。アイーシアにフェイトが危険だって言われてね。それに言われる前に寒気がしたんだ。あの時は、正直フェイトを助けなきゃとしか頭に無くてね。ここに来てボロボロになってるフェイトを見たらもう何も考えずにあの子を吹っ飛ばしてたな、ハハ。」

そう話したオレ。

「智哉さぁぁぁぁあああん!!」

刹那、声と同時にオレの体に衝撃が走る。

オレは戸惑いながらもその衝撃の原因である、フェイトをしっかり抱き留めた。

フェイトの綺麗な紅い瞳から、止め処無く流れ続ける涙。

「うう……ぁ……うぁ……ひっく……智哉……さん……う……ぁ……えっく…」

「ゴメンな、一人ぼっちにさせて。もう何処にも行かないよ。これからはずっと傍にいるからな。」

優しく優しくフェイトの頭を撫で続ける。

壊れ物を扱うように、ただひたすら優しく。

不意にオレは泣いているフェイトに対して、

「……フェイト。この際だから、言っておくな。オレは君を、フェイトを愛してる。ずっと傍に居て支えて欲しい。」

君を愛してる。

オレの心からの言葉に、涙の跡がついた顔を上げて反応したフェイトは、

「……ぅぅ……えっく……馬鹿ぁ。……ひっく……私…だってぇぇ……ぅ……好きぃ……なんです………えっく……からぁぁ……愛……して…る……ん……です……からぁぁぁ。」

未だ泣き続けながら頑張って言うフェイト。

言い終わった途端、泣き止まない所か、その綺麗な瞳からまた涙が溢れて顔をくしゃくしゃにするフェイト。

オレは、フェイトの頑張りに、フェイトの言葉に答えるように片腕で抱き締めていた力を強め、そしてもう片方の手で優しく優しく頭を撫で続けた。








その光景を見つけた和麻は、智哉にわざとらしく咽ながら声を掛ける。

「………んん。……その、なんだ。……取り込み中のようで悪いんだが………。」

その言葉に気付いた智哉は、

「……そうだな、取り込み中だ。ま、フェイトが泣き止むまで待っててくれ。それしか今のオレには言えん。」

抱き付いて離れず、今も泣き続けるフェイトをチラッと見た後、

「………だろうな。」

ふぅ、と溜め息を吐きながら軽く相槌を打った和麻。

フェイトが泣き止んだのは、それから数十分経った後だった。








「フェイト。もう、平気か?」

やんわりとした声でフェイトに問うオレ。

頬を真っ赤に染めたフェイトが下から上目遣いでオレを見つめて、

「………はい。もう大丈夫です、ごめんなさい。」

と言った。そんなフェイトを見たオレは、

(う……、そんな綺麗に頬を紅く染めた可愛い顔で、しかも上目遣いで見つめられたら恥ずかしいじゃないか。)

と思ってしまう。

この時、既に大人の雰囲気を漂わせているフェイトに気付いてしまったオレ。

(……この年でこれ程可愛いんだぞ?これでフェイトが大人になったらどうなるんだ?全く想像もつかねー。)

更に、頭の中でフェイトの将来の姿を妄想していた。

不意にフェイトが泣き止んだのを見計らったのか、和麻が声を掛けてくる。

「………ゴホン。そろそろ良いようだな。」

その言葉にオレは一瞬で我に返り、

「……へ!?あ、ああ。もう大丈夫だ、よな、フェイト?」

和麻は返答に少々疑問を抱いたが、気にはしなかったようだ。

(……アイツは昔から変な事に勘が鋭いからな、気付かれなくて良かったわ。)

胸の内でホッとするオレ。

そんなオレを、まだ抱き付いているフェイトは頭に?マークを浮かべていた。





オレ達は戦闘の状況を報告する為に、転移魔法を使いアースラへ向かった。





管制室では、先程まで全く捉えられなかった映像が映り始めた為に、そのの処理と逃げて行くヴォルケンリッターと名乗る者達の追跡を行っていた。

が、どうやら逃げられてしまった様だ。

そこへ丁度オレ達が帰還してきた所で、

「……ま、こんなもんだろ。そんなに必死にならなくてもまたいずれ戦う事になるだろうさ。」

と落ち込んでいるオペレーター達を少し励ました。

「……全く、お前はどうしてそう何時も短絡的な事しか言えんのだ。今回は私と貴様がギリギリの所で参戦出来たから良い様なものだったんだぞ。これがもし、私達が来なかったら二人はどうなっていたと思う?それに、今の今まで記憶喪失だった貴様が、ケロッとした顔で戻って来た事も私は納得いかん。」

睨み付けられるオレを見て、リンディ提督は、

「…まあまあ和麻さん、落ち着いて。とりあえずそれは奥で話しましょう。」

「……しかし。」

リンディ提督の発言に不満を発する和麻。

(……まあ、ガキの頃からコイツはこうで、今も変わってない様子だから、オレは問題無いんだけどな。)

苦笑しながら思うオレ。

すると、クロノがこの場に居る全員に向かって口を開く。

「では早速移動しましょう。なのはもフェイトもボロボロだから治療もしなければいけないし。出来るだけ早いほうが良い。」

その言葉に頷くリンディ提督。

オレ達はクロノとリンディ提督の案内で奥に移動した。



自動ドアが開くと、そこは何とも場違いな雰囲気が漂う空間が、和室があった。
それもその筈。

この艦は、と言うよりも全ての艦は壁から何から全てが金属製だろう。

それが普通なのだが、この一室だけは床には畳が敷き詰められ、壁には掛け軸、おまけに中心には囲炉裏があった。

それに中は何気に広かった。

異様な空間に放り込まれたかのような感覚に浸りながら智哉は正座をする。

智哉から向かってリンディとクロノは目の前、なのはとユーノ、アルフは左側に、和麻は右側にそれぞれ座る。

そしてフェイトはと言うと、智哉の横にピタッと言う音が聞こえて来そうな位の距離でちょこんと座った。

クロノがフェイトにリンディの横に来るように言ったのだが、断固として拒否。

智哉の隣に座ると言って聞かなかったのだ。

そんなフェイトに圧倒されたのか、クロノは諦めて座ったのだった。




「…さて、まずは智哉さん、あの危機的状況を打破してくれた事に感謝します。」

両手を添えて、頭を丁寧に下げるリンディ提督。

それに対して智哉さんは、

「いえいえ、感謝される程何かをやった訳ではありません。僕はただ、フェイトを助ける事しか頭に無かったので。」

そう言って、私のほうに顔を向けて微笑む智哉さん。

私も智哉さんに顔を向けて微笑みました。

周りの視線に気を取られる事無く、私達は恋人同士の視線を交し合っていると、不思議そうな顔をしたリンディ提督は智哉さんに、

「……失礼ですが、フェイトさんとは……?」

と尋ねました。

何れ聞かれると思っていた事でした。

「……あの、母さん、それは……えと………」

言おうとしても、中々口から出てこない一言。

慌てている私の姿を見ていても智哉さんの優しく微笑んでいる顔は変わりません。

そして、智哉さんは私が漸く口に出そうとした時、

「恋人です。」

と、何事も無かったような感じで、一言先に言ってしまいました。

「…………………」

その場に居た全員が沈黙してしまいました。

けれど、今の私にはその状況が目に入っていません。

(…私から言おうと思ってたのに。)

心の中でちょっぴり不満を漏らしますが、それも束の間でした。

何故なら、

『恋人です。』


その単語に、智哉さんの優しさを感じる私がいる。
その言葉に、智哉さんの温かみを感じる私がいる。
その一言に、智哉さんの傍に居る実感を覚える私がいる。


胸が色んな感情で一杯になる感覚。

これが恋なんだ。

そんな想いに浸っていると、不意に現実へと引き戻されるのでした。

「「「「えええええぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!」」」」

なのはとユーノ、クロノとアルフの驚愕して発せられた奇声と共に。

智哉さんは四人の声を涼しい顔で聞き流したみたいだけど、私はハッキリ言ってこの時だけは恥ずかしさでもう死んでしまいそうでした。

あ、でも母さんと和麻さんは智哉さんみたいに冷静だったみたいです。






少しして、和室に溶け込んだであろう奇声が止むと、

「おめでとう、フェイトちゃん!」

「……ありがとう、なのは。」

良かったね、と言ってフェイトをお祝いするなのは。

対して、未だ顔を真っ赤にして俯き続けるフェイトは、消え去りそうな声でありながらもしっかりなのはにお礼を言ったのだった。

他の者達はというと、ユーノは祝福の言葉を伝え、クロノは溜め息を吐いていた。

リンディと和麻はその場の雰囲気を楽しんでいるのかは定かではないが、少なくともマイナスの思考が頭を巡っていない事は顔を見れば確かだった。

そんな中、一人だけ智哉に対して敵意を剥き出しにしていた女性が、アルフがいたのだが、誰も気付かなかった……。







それから暫く経った後、艦内全体に響いたであろう声も収まった頃合いを見計らった和麻は、

「二人の関係は置いておくとして、この艦には、いや、正確には管理局全体の人員がとても少なく、人手不足なのが現状だ。」

局の現状を語る和麻。

その話題に食いつくようにリンディが、

「そうなのよ!……それでですね、智哉さんに折り入ってお願いしたいことがあるんです!」

その先程からの優しく自分の娘を見守る顔は何処へ行ったのかと言う程までの変わりっぷりに戸惑いながら、

「……はあ。」

と生半可な返事しか出来ない智哉に対し、手応えは十分と思ったのか、リンディはそのままの勢いで話を続ける。

「是非、私の艦に、アースラの指揮下に入って欲しいんです!智哉さんの力があれば、今回起きた件に関してもスムーズに事が運べそうですし、何より、SSSランクの魔導師の存在は管理局全体にとってももの凄く大きな力になると思うの!だから……是非!!」

智哉はリンディの圧力に圧倒され続ける。

その話を隣で聞いていたフェイトは、

「凄いじゃないですか、智哉さん!リンディ提督から直々にスカウトされるなんて!私も今は嘱託魔導師として管理局で働いているんです!」

と、智哉を勧誘する。

それを絶好の好機と見たリンディは最後の追い討ちを掛ける。

「ね!?フェイトさんもこう言ってる事ですし!これで智哉さんも管理局に入れば、一緒に居られる時間も沢山増えますよ!」

唸っている智哉に決断を促したのは、他でもない彼女、フェイトの存在だった。

「……分かりました。そこまで仰るのであれば、僕の力で宜しければお貸ししましょう。ただし、僕は他のどの様な任務よりもフェイトの安全を優先させる事だけは了承して頂きたい。それが出来ないな……」

「それは勿論判ってますよ~!では、改めまして。これから宜しくお願いしますね、智哉さん。」

打って変わったリンディに智哉は言葉を遮られながら祝いの言葉を贈られ、真っ赤にして照れ隠しに俯いていたフェイトを見守っていた優しい顔に逆戻りした。

(……なんて切り替えの早い人だ。オレは多分、一生この人には勝てない気がした。)

苦笑いしながら智哉はそんな事を思う。

智哉は正式に、とはいかないがこの出来事によって本格的に管理局へ関与する事になって行く。









私達は本局、時空管理局本部に辿り着きました。

これからとある方に会うから、と言うことをクロノから聞き面会に向かった私となのは、クロノと和麻さん、そして智哉さん。

(…ある方って誰だろう?)

と私が思っていた時クロノが、

「着いたぞ。」

と言って、先頭で中に入ります。

私達はクロノに続いて中に入ると、そこには会社の社長が座るような立派な椅子に座るご老人の姿がありました。

「グレアム提督、お久し振りです。」

「爺さん、久々に顔を出しに来たぜ。」

丁寧に挨拶するクロノとは対照的に、馴れ馴れしく話し掛ける和麻さん。

「総部隊長!また、その様なお言葉を!何度言ったら……」

「まあまあ、クロノ。落ち着きなさい。」

「しかし、提督………!」

講義するクロノ。

それを宥めるグレアム提督と言われたお爺さん。

(…提督って言うことは、少なくても母さんと同じ立場になりますよね?智哉さん。)

(そうだな、オレも管理局の中の地位は詳しく無いけど、あの若さでリンディさんがアースラの艦長を務める事が出来る位だからな。相当な地位なんだろう。)

思念通話による質問に、親身に答えてくれる智哉さん。

お礼の変わりに智哉さんに顔を向けてニコッと私は笑いました。

私が顔を向けると、智哉さんも優しい笑顔を私に返してくれました。

その笑顔で心がとても癒され安らぐ私。

ずっと一緒に居たかった。
ずっと彼の傍に居たかった。

その願いが叶った今の幸せを噛み締める私がそこに居た。

そんな私達に気付いたグレアム提督は、

「………ほう、フェイト君と、……智哉君だったか。何やら仲がとても深いようだな。君達を見ていれば余計な心配は要らない様だが、智哉君、自分の彼女の笑顔を絶やしてはいかんぞ。」

その言葉は私の耳に、心に響く。

智哉さんも同じだろうか。

そう思っていると、

「ええ、それは肝に銘じております。彼女は今の私にとっての生きる理由そのものですから。」

そう涼しい顔をしながらも、何にも動じない顔付きで真剣に答えた智哉さん。

(……そんなに私の事を想ってくれているんだ、智哉さん。……凄く嬉しい。)

思っている事が顔に出てしまいそうな位嬉しくなってしまいました。

私を見ていたクロノが、

「……はぁ。フェイト、君は顔に出過ぎだ。顔が真っ赤だぞ。そこまで綺麗に紅くなるか、普通?」

と、溜め息を吐きながら言います。

私ってそんなに顔に出やすいタイプなのでしょうか?

私の隣に座っているなのはは勿論、クロノもグレアム提督も和麻さんも笑っています。

それに智哉さんまで。

「ぅう~、智哉さんまで~。もう、知りませんから。」

智哉さんに対して思わず、ぷぃっとソッポを向いてしまいました。

自分はそれ程酷くは無いと思っていましたが……、でも、流石に今のは仕方ないと思います。

こんな事になったら、きっとどんな女の子だって、私みたいになってしまうに違いありません。

それはなのはだって例外では無いと思ってます。

ソッポを向いてしまった私に対して智哉さんは、頭を優しく撫でてくれながら、

「フェイト、機嫌直してくれよ、な?」

そう優しいながらも安らぎのある、私にとって一番効果的な声で宥めてくれています。

(……うぅ、これされたら許したくなっちゃうじゃないですか~。)

こういう時の智哉さんってずるいんです。

私がこれにとてもとても弱いの知ってるから、私が拗ねた時なんかは何時もこうやってご機嫌取りするんです。

こうなると、智哉さんと私の根比べ……になるのですが、毎回毎回私が負けてしまうんです。

「フェイト~、お願いだから、ね?何なら、何か奢ってあげよう。何が良い?」

来ました。

その理由と言うのがこれなんです。

智哉さんの最終兵器、『オレの出来る範囲なら何をお強請りしてもOK攻撃』!

この発言に、

「………フン、だ。知りません。」

と、私もついつい答えてしまうんです。

じゃあ、答えなきゃ良いかって言うと、実はそうでもないんです。

答えが無いと……

「……分かった。じゃあ、フェイトの宿題を手伝ってあげよう。国語かな?社会かな?」

そう、何も言わずにいると、内容がどんどんレベルアップしていくんです。

「……知りません。」

「じゃあ……、水族館はどう?フェイト、前に行ってみたいって言ってただろう?」

「……う。…し、知りません。」

今の一言は結構私の心を揺さ振りました。

で、でも、まだ負けません!

そんな私の我慢っぷりを見ていた智哉さんは苦笑していました。

そして、

「………よし、それじゃあ…遊園地!これで機嫌を直してくれるかい?」

「………」

うぅ、我慢の限界に来ました。

最後に智哉さんは止めの一撃を、私の機嫌を直すために間髪入れず、

「分かった、フェイトの気持ちは良く判った。全部だ!もう、今までオレの言ったお強請りを全部認めよう!!」

「ホントですか!?」

私も智哉さんの発言に間髪入れずに聞き返しました。

すると、

「男に二言は無いんだよ、フェイト?」

とまた優しく頭を撫でてくれました。

「智哉さん、約束ですよ!?絶対ですよ!?」

何時の間にか必死で智哉さんに約束を結ぼうとしている私。

今まで私の中にあった拗ねた気持ちは何処へやら吹き飛んでいってしまいました。

気持ちに正直なのは良い事ですよね?w

「良かったね、フェイトちゃん。」

なのはもニッコリ笑って私に声を掛けてくれたんです。

「ありがとう、なのは。」

私も笑顔でなのはにお礼を言いました。

また、クロノは呆れた顔をしていましたが、グレアム提督と和麻さんはそのまま私の事を見守ってくれていて、嬉しく思います。

智哉さんはというと、私を膝の上に乗せてくれて、後ろから私を抱擁してくれています。

智哉さんに包まれながら、ここでも私は幸せを噛み締めるのでした。

そんなこんなで私達はグレアム提督の個室を後にしたのです。

















~後書き~


はい、第4話でした~w
とりあえず、ごめんなさい
m(_ _)m
アップサボってました、っていうか、むしろストーリーを書くのをサボってました……w
色々忙しかったって事で、カンベンしてください~w
(‐人‐)

第5話は頑張って直ぐにアップしようと思っておりますw

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