名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2008年1月9日水曜日

<第7話 束の間の一時>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』












<第7話 束の間の一時>










模擬戦が終わって、私はアースラ経由で家に帰って来ました。

母さんやクロノ、エイミィはまだ残っている仕事があるから、私に先に帰っているようにと言ったので、お言葉に甘えてしまいました。

その際に智哉さんが、

「折角だし、送って行くよ、フェイト。女の子一人で帰宅させるのは今の時代危ないし、何より可愛い彼女を送らないのは男としてどうかと思うしね。」

そう言ってくれたんです。

母さんも智哉さんの発言に賛同してくれたお陰で、私は恥ずかしいながらも凄く嬉しかった。

智哉さんには、送って貰ったお礼に少し家に上がって貰いました。

そして今に至ります。

(ど、どうしよう…。頭の中が真っ白で、何を話せば良いのか思いつかないよ。)

そうなんです。

智哉さんに家に上がって貰ったまでは良いんです。

けれど、今、テーブルにて目の前に智哉さんが座っているのですが全くと言っても良い程に会話がありません。

智哉さんは微笑みながらさっきからずっと私の顔を見ています。

(うぅ、ジッと見られてると恥ずかしいよ。)

「……と、とりあえず、お茶淹れますね。それまでテレビでも見ていてください。」

本当にとりあえずのその場凌ぎ。

テーブルについていて貰っておきながら、お茶の一つも出していない事に今更気付いたのもありました。

「あぁ、分かったよ。」

軽く返事を返してくれた智哉さん。

私はお茶を淹れに台所へ。

ポチッとテレビの電源が入る音が聞こえました。

智哉さんがテレビを見ている事で少し冷静さを取り戻す事が出来ました。

でも、智哉さんはテレビを本当に点けただけで、台所に居る私をずっと微笑みながら見つめているのに気付くのは、その後少しした時なのでした。











その頃、アースラの管制室には、和麻、煉、刹那、クロノ、エイミィ、そしてリンディの姿があった。

全員、エイミィの出す映像を黙って真剣な眼差しで見ていた。

その沈黙を破ったのは煉だった。

「ここ。このデバイス、ラグナロクだったかな、に埋め込まれている無色透明な宝玉。僕達のデバイスの中心に埋め込まれている宝玉と恐らく同じだ。」

煉はエイミィに映像を停止するよう言って、宝玉らしき物を指して見解を述べる。

「……だろうな。模擬戦の時、魔方陣はミッド式だったとは言え、あの詠唱は間違い無く俺達が使うのと同じ、グランスペルだったからな。」

煉に続いて刹那が口を割る。

「あの~、グランスペルって一体……?」

エイミィがミッド式にそのような詠唱方法がある事は知らないようで、刹那に質問した。

「グランスペルと言うのは、『GRAND SPELL』と無限書庫にある書物に表されている。『GRAND』は『Great of Remote Age Natural Develop』の頭文字を取った物だ。簡単に訳すと『生まれながらに発達し得た古代の偉大なる魔法』。俺達が持つデバイスも実を言うと、管理局が作った訳では無いのだ。このデバイスを俺も煉も握らされてな。管理局では、俺達が今持つデバイスの主を捜し求めていたらしい。それが偶々俺達にデバイス達が反応したから今ここに存在する。」

自分達の過去も少し明かしながら説明する刹那。

「和麻のデバイスにも僕達のと同じ宝玉が付いてるから、恐らくそれも古代に生み出されたデバイスだろうね。古代で、このデバイスを扱っていた者達を『ハイメルリッター』と呼ばれていたんだ。直訳すると、『天空騎士団』って意味になるんだよ。」

煉の話に、ふん、と軽く返事を返しながらも真剣に聞いている和麻。

そして、その場に居合わせているクロノ達も同じように聞いていた。

「兎に角、彼の戦闘データは勿論、このデバイスについても調べる必要がありますね。万が一、管理局から持ち出された物ならば、犯罪行為になりますから。入手経路も後に聞かなければ。」

クロノは冷静に今後の智哉について話をまとめて、解散となった。

「僕はもう少し智哉の家族に関して深く調べてみる事にするよ。」

煉はクロノやエイミィ、リンディと別れた後、刹那と和麻にそう言った。

「……俺も手伝おう。我ら、『ハイメルリッター』が集いしその日を待ち望みながらな。そして、あいつの様な暗い過去を背負った者が二度と現れないようにする、と誓いを立てて。」

刹那は煉の話を聞いた後、目を瞑って神に誓いを立てるように、自らに言い聞かせるように話す。

「……ふん、好きにしろ。前線に出る機会が圧倒的に多い上に、指揮もしなければならない俺は忙しい身だからな、そんな悠長な事をしている暇は無い。この事件を解決させる事の方を優先させて貰う。」

そう和麻は言い放ち、二人を残して先に何処かへ行ってしまったのだった。

「……全く、和麻はどうしてこうも智哉を嫌うのかな~。」

ふぅ、と大きな溜め息を吐きながら話す煉。

「……同感だ。昔から犬猿の仲だったが、今もまるで変わっていないとは。正直言って驚きだ。…まあ、和麻が毎回智哉に突っ掛かって行っているだけで、一番悪いのは和麻なのは明白だ。智哉から突っ掛かったのはまだ一度も無いからな。…だが、智哉も和麻に突っ掛かられたら突っ掛かられたで、悪乗りして挑発するから毎回喧嘩になるんだが。」

こちらも話しながら、はぁ、と煉に負けない程の大きな溜め息を吐く刹那。

しかし互いが互いの顔を見合うと、表情は呆れ顔から苦笑した顔に。





暫くして、

「……また昔のように四人で頑張れると良いね、刹那。」

「…ああ。ま、次に俺達が集った時は、悪戯では無く仕事を行う事になるだろうがな。」

そうだね、と苦笑しながら笑顔で答える煉。

ゆっくりながらも大きく確実に頷く刹那。

二人はまた歩き出す。

簡単に言ってしまえば、今は準備期間なのだ。

その準備に取り掛かろうと意気込む二人。

来たるべき未来、四人がまた一堂に会す日、に希望を抱きながら。











台所に居る私を智哉さんはずっと見ている事に気付いた私。

その目線に私が気付いてゆっくり振り向くと、智哉さんは微笑みながらも目線を逸らそうとはしません。

ジッと見つめ交わされ合う視線。

暫くその状態が続きましたが、お湯が沸いた時に鳴るあの音にビックリして、慌てて火を止めました。

急須に茶葉を入れ、お湯を注ぎ、数回緩やかに円を描くように急須を揺らしてから湯のみに注ぎます。

こうする事で、茶葉からより多く色や香りを抽出出来るとか出来ないとか。

注がれた湯のみをお盆に二つ載せて、智哉さんの待つテーブルへ。

「はい、智哉さん。少しお出しするのが遅くなってしまいました、ごめんなさい。」

湯のみを智哉さんの前に出しながらも、少し俯いてしまう。

「ハハ、そんな事ないよ、フェイト。一生懸命だったじゃないか。嬉しいよ、ありがとう。」

そんな私に対して、智哉さんは微笑んだ顔はそのままにお礼の言葉と共に湯のみを快く受け取ってくれました。

私はそんな智哉さんの何気ない優しさにとても嬉しく思いました。

そして、突然智哉さんからとんでもない一言が。

「フェイト、おいで?」

いきなり言われたために、どう反応したら良いか判らず、困ってしまいました。

「……ぇ、えぇと……智哉さん。隣に、ですか?」

少しの間が開いた後、私はそんな事を聞きました。

多分、その時私の顔は赤く染まっていたに違いないでしょう。

ですが、智哉さんはもっと凄い事を涼しい顔をしながら答えるんです。

「あれ、オレが指した指見えなかったかな?膝の上を指したつもりだったんだけど。」

その言葉を聞いた瞬間、私の顔からボッと音が鳴ったかもしれません。

「ええぇぇええ!!あああ、あの、えぇと、その……」

赤かった顔が更に紅くなり、私は上手く言葉を話す事が出来ずにいました。

とても動揺している私に対して智哉さんは、

「おいで、フェイト?」

と、私の戸惑う気持ちを和らげてしまう、いえ、静めてしまう程の優しくて安らかな笑みと声で言います。

「…………ぇと…………じゃぁ……………お言葉に…………甘えちゃい………ます。」

消え入りそうな声で言いながら、私は智哉さんの膝の上にちょこんと座り、背中を智哉さんの胸に預けてしまいました。

智哉さんは多分私の声をしっかり聞いていたでしょう。

だって、私が膝の上に座らせてもらった時、クスクスと苦笑していたんですから。

うぅ~、智哉さんの意地悪。

もう知りませんから。

座って背中を預けながらもプイッとソッポを向いて抵抗してみました。

少しでも抵抗しておかないと、智哉さんは悪ノリして、もっと意地悪な事をしてくるからなんです。

ソッポを向くと、智哉さんは両腕を私に絡めて優しいながらもそれでいてしっかりと抱き締めてくれました。

(……どうしてこんなに落ち着くんだろう。…そっか。簡単な事なんだ。智哉さんがこんなにも近くに居てくれるからなんだ。……これからもこうやってずっと一緒に居たいな。智哉さんは居てくれるかな。)

「…智哉さん」

「ん?どうした?」

私が呼び掛けると、軽く返事を返してくれました。

私が続きを話すまで待ってくれています。

「ぇと……これからも、……こうしてずっと一緒に………居てくれますか?」

「ハハ、当たり前だろ?オレはフェイトの恋人、フェイトの彼氏、なんだよ?」

そう言って、いきなり私の頭に顔を埋めてスーッと匂いを嗅いで来ました。

「…ぁあ……んぁあ……と……智哉さぁああん……んん…」

何だろう、この感覚は。

凄くゾクゾクした。

今まで感じた事の無い、とても不思議な感覚でした。

智哉さんが顔を離してくれて、

「フェイトの頭、とても良い匂いがしたよ。」

私の耳元でそう感想を漏らしたのです。

「…………」

私は未だに残るあの不思議な感覚に包まれてボーっとしていたために、智哉さんに何も答える事が出来ずにいたのです。

「フェイトには、まだ少しその感覚を味わうのは早かったかな?」

智哉さんは私の頭を何時ものように優しく撫でながらそう呟くのでした。













~後書き~

漸く7話終わりましたな~w

今回はかなり文章考えるの大変でした。

8話、9話辺りは少々の日常パートかな?

そして、最後らへんで危うくとんでもない脱線をするところにwwww

そういう方向に走る時は注意書きを加えておくんで悪しからずww

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