名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2008年2月5日火曜日

<第11話 決意の力>(訂正版)

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』














<第11話 決意の力>








オレはここ数日、フェイトの家に居候させて貰い、闇の書に関して調べ続けている。

なのはとフェイトを学校へ送り迎えしながら、空いた時間を修行や闇の書の件に使っている。

フェイトは家に居る時間を使って、闇の書の情報について意見をオレ達と交換し合う。

今も夜になっているのだが、その件に関して会議の最中だ。

奴らがまた何時現れるか判らない以上、対策を怠る事は絶対に出来ない。

(……よし、アイーシア。この後は修行に行くぞ、良いね?)

≪分かりました。ですがもう時間も遅いですし、無茶だけはしないでくださいね?フェイト様も最近智哉様が夜遅くに家を出ているのに気付いているようですから。余り心配を掛けてしまってはフェイト様が倒れてしまいますよ?≫

(…あぁ、分かってる。…でも時間は限られてるんだ。修行も余りやら無さ過ぎたしな。次何時ヴォルケンリッターが襲撃してくるか分からないんだ、全力を発揮出来る状態にしつつ、且つ体力、魔力の持久も高めておかなきゃいけない。フェイトを守るためにも、万全の状態でないと。)

≪ふふ、智哉様はフェイト様に対して本当に過保護なんですから。けれど、無茶なされたり、無理している様子を確認次第、終了させます。宜しいですね?≫

(分かってる。それじゃ、行こう。)

アイーシアと話が終わると、オレはその場を立ち、その場に居た全員に少し修行に行く事を伝え、玄関を出た。










帰ってきたのは明け方の午前5時過ぎだった。

ゆっくり、静かに玄関を開け中に入って出来るだけ音を立てる事無くドアを閉めてリビングへ。

(…ん?あれは……台所か?)

暗闇である筈の部屋がほんの僅かではあるが光が漏れていた。

光が漏れている方向からすると、台所であろう、電気が点いていた。

オレはリビング前のドアを静かに開けて中に入る。

台所まで静かに歩いて行こうとすると、

「……あら、智哉さん、お帰りなさい。随分遅かったのね。」

オレに気付いたのか、リンディさんが普段よりも声のトーンを落として話し掛けて来たのだった。

「心配しました?」

冗談交じりに言ってみると、

「それは勿論心配しますよ。今は一つ屋根の下で過ごしているのですから。でも、私よりもずっとフェイトさんの方が智哉さんの体だけでなく、色々心配していますから、何事も程々にしてくださいね。これは提督命令です。」

「奴らが、ヴォルケンリッターが現れた時にフェイトを守れるのは、オレしかいないと思っています。自身の力に自惚れる気はさらさらありませんが、現に奴らはベルカの魔導師の中でもトップクラスの実力を持つ者にしか与えられない称号である、『騎士』を名乗っていますからね。何時何処で何があってもフェイトを守れるような体勢でなければ。……そうそう、なのはに関しては多分和麻が守ってくれるでしょうから、心配は無用ですので。」

久々の激しい修行で疲れたが、気分が良かったためにリンディさんへ笑顔を向けた。

「そうですか、智哉さんがそう仰るのなら大丈夫なのでしょうが、本当に無茶だけはしないでくださいね。智哉さんはもう個人で動く民間人ではなく、アースラに所属する管理局員も同然、いえ、管理局員であり、アースラにとって絶対に不可欠な存在なのですから。」

そのようにオレに話したリンディさんは、思い出したように、

「……あ、紅茶とコーヒーどちらにします?」

と話を変えた。

一変してしまった空気に耐え切れずにいたオレが、あはは、と笑うと釣られたようにリンディさんも、うふふ、と笑い出した。

「じゃあ、お言葉に甘えてコーヒーで。砂糖の量は何時もの通りでお願いしますね。」

淹れたばかりのコーヒーを味わいながら、リンディさんと他愛無い談話をして、フェイト達が起きるまで時間を潰した。








私は今、相棒である、バルディッシュを引き取るために管理局に居ます。

なのはと一緒に取りに行くために私は待合室でユーノとアルフと時間を潰しているところです。

智哉さんは私達を家まで送ってくれた後、少しやらなきゃいけない用があるからと言って、そのまま自宅へ戻って行ったみたいでした。

最近、智哉さんは私達の護衛を母さんから引き受けた事で大学へ行く暇が全然無さそうでしたし、クロノやエイミィに智哉さんの話を聞くと、私が居ない間も闇の書の事件について熱心に働いてくれているとの事。

そんな状況の所為で宿題が山のように積み上がってたりしているのでは、と思ってしまいます。

それもこれも、私がまだまだ弱いからなのです。

なのはが突然襲われた時もそうでした。

私が助けに行った筈なのに、気付けばボロボロにされてしまいました。

遅れて加勢してくれた和麻さんのお陰で戦局がこちらに傾きかけたのにも拘らず、私が無理をした事で拘束されてしまったため、和麻さんが迂闊に手を出せなくさせる状況に。

そんな状況を覆したのも智哉さん。

智哉さんは何時も私の傍にいてくれて、必ず守る、と言ってくれる。

守って貰ってばかりでは何も始まらない。

強くならないと。

強くなって、智哉さんと一緒に……

頭で色々思考を巡らせていると、向こうから走ってくる音が聞こえました。

「「「なのは」」」

私達が揃って声を上げます。

「ごめんね、遅くなって」

すると、なのはが可愛く下を出し、テヘッという表情で謝りました。

なのはが遅れて来るのは珍しいんですが、今はそんな事は関係ありません。

「こっちの二つはもう感知だって!」

私とユーノはなのはに笑顔で私達の相棒、バルディッシュとレイジングハートを目の前に見せます。

私達の相棒は、新品同様の輝きを放って今か今かと戦いを待ち望んでいるかのようにいたのでした。








「…そう、良かったぁ。今どこ?」

「二番目の中間ポートです。後10分位でそっちに戻れますから。」

「そう、じゃあ戻ったらレイジングハートとバルディッシュについての説明を…」

エイミィがユーノと通信している、まさにその時だった。

今まで写していた映像から画面がいきなり切り替わり、そこに映し出されたのは『emergency』と言う名の文字だった。

そう、アラートが鳴り響いたのだ。

「こりゃ不味い!至近距離にて緊急事態発生!!」




「……!」

「都市部上空にて、捜索指定の対象二名を補足しました!現在、強装結界内部にて対峙中!!」

その頃、リビングに居たリンディはホログラムに映し出された武装局員の状況報告を受けていた。

「相手は強敵よ!交戦は避けて、外部から結界の強化と維持を!現地には、執務官を向かわせます!」

「はっ!」







「……ん?この魔力反応は……アイーシア」

かなり遠い場所から複数の魔力反応を感じ取ったオレはアイーシアに確認を取る。

≪はい。恐らく智哉様の予想と一致するかと。どうされます?やはり行かれますか?≫

「…あぁ。あくまでオレの勘ではあるが、二人が来そうな気がするんだ。…ま、アイツも来るだろうしな。仮とは言え管理局入りしたんだ。それにオレはあの子を生涯守ると決めた訳だし。」

≪ふふ。分かりました。それでは参りましょうか。≫

「デバイス起動と同時にジャミング粒子散布。さあ、行こうか。慎ましくな。」

漆黒に染まった全身鎧を身に纏い、右手に相棒であるラグナロクを手に、オレは魔力反応を感じた場所へ向かった。









強装結界内部には十数人の武装局員と捜索指定対象であるヴィータと何時もの大型犬から人型へ姿を変えていたザフィーラが。

ヴィータとザフィーラは武装局員に囲まれていて互いに睨み合ったままの膠着状態が続いていた。

どちらかが一歩でも動けば戦局が一転してしまうためだろう。

動かない、否、動けないでいるのは、良い方に傾かなかった場合に取り返しがつかないと互いに感じ取っているのだろう。

「……ちぃ!」

膠着状態に痺れを切らしてきたのか、ヴィータが遂に苛立ちを隠せず言葉にしてしまう。

「……管理局か」

「でもチャラいよこいつ等。返り討ちだ!」

ヴィータはこの膠着を打破しようとデバイスを振り上げ戦闘態勢に入ろうとする。

が、その次の瞬間に武装局員が動いたのだった。

周りをつかず離れずの状態を保ち続けていた彼らが全員ヴィータとザフィーラの方を目視しつつ一気に後ろへ後退して行ったのだ。

「……え!?」

ヴィータはその意図に全く気付かず戸惑いを隠せなかった。

しかし、ザフィーラは逸早くそれに気付いて、

「上だ!」

ヴィータに告げる。

態勢を解き上空を見上げるヴィータ。

そこには青白い光を放つ、無数の刃と中心にはミッドチルダの魔方陣が展開されていた。

そう、武装局員は囮だったのだ。

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!!!」

黒衣のバリアジャケットに身を包んだ少年、クロノが叫ぶ。

クロノの声と共に光の剣先が二人に向き、流星の如く絶え間なく降り注ぐ。

「…ちぃっ!」

ザフィーラがヴィータを右腕で庇いつつ、左手から障壁を展開した。

刹那、無数の刃が障壁に突き刺さり爆散していく。

一つの魔力刃が爆発することで他の魔力刃も誘爆し、終いには大爆発を巻き起こした。

「…はぁはぁ。……少しは、通ったか?」

爆発したことで発した煙が晴れて行く。

するとそこにあったのはクロノの放った渾身の一撃が数本腕に刺さっているだけのザフィーラの姿だった。

「ザフィーラ!?」

「…気にするな。…この程度でどうにかなる程…柔じゃない!」

そう言いながら腕に力を入れると、数本刺さっていた魔力刃は力無く抜け落ちた。

「…上等!」

自分を庇ったザフィーラの心配をしたヴィータだったが、この程度の攻撃でやられる訳は無く、流石だという顔で言った。

そして、不意打ちのように攻撃を仕掛けて来たクロノの方を向いて睨んだ。

ヴィータに睨まれたクロノはデバイスを構え直す。

「武装局員、配置終了!オッケー、クロノ君。」

「了解!」

エイミィからの通信で準備が完了した事を告げられた。

「それから今、現場に助っ人を転送したよ!」

「…え!?」

(この状況下で助っ人とは一体!?)

そう思ったクロノは辺りを見渡す。

(助っ人と言うと……和麻さん達、ハイメルリッターか!?それとも智哉さんか!?)

クロノが見つけた二人の姿。

「……ぁ!なのは!フェイト!」

そう、デバイスを修理に出し、現在戦闘が出来ない状態であり、智哉に護衛して貰っている筈の二人の少女だったのだ。

フェイトとなのはの後ろにはユーノとアルフも助っ人として参戦していた。

ヴィータとザフィーラもフェイトやなのはの魔力を感じ取ったのだろう、二人の居る方へ視線を向ける。

「…あいつ等!」

「レイジングハート!!」

「バルディッシュ!!」

「「セーットアーップ!!!!」」

刹那、二人が立っていたビル上空から眩い光の柱が二人を包み込む。

≪Order of the setup was accepted.≫

≪Operating check of the new system has started.≫

≪Exchange parts are in good condition,
「え…?!こ、これって……」

completely cleared from the NEURO-DYNA-IDENT alpha
「……今までと…違う!」

zero one to beta eight six five.≫

二人は共に戦ってくれていた相棒から発せられる感覚が、今までと何かがいつもと違う事に気付いた。
と、そこへ。

「二人とも!落ち着いて聞いてね!レイジングハートとバルディッシュは新しいシステムを積んでるの。」

二人にエイミィが話し掛けて来た。

「……新しい…システム?」

エイミィになのはが不思議そうに聞き返す。

「その子達が望んだの。自分の意志で!自分の思いで!」

エイミィの言葉に驚き、フェイトとなのはは言葉が出なかった。

エイミィは続ける。

「…呼んであげて!その子達の新しい名前を!!」

≪Condition, all green. Get set.≫

≪Stand by. Ready.≫

「レイジングハート・エクセリオン!!」

「バルディッシュ・アサルト!!」

≪≪Drive Ignition!!≫≫

刹那、二人は新たに進化した相棒の発する更なる光に包み込まれた。

なのははレイジングハート・エクセリオンから巻き起こった無数の白い羽に包まれ、バリアジャケットを生成、進化した相棒を左手に。

フェイトはバルディッシュ・アサルトから発せられる黄金の稲妻を纏い、バリアジャケットを生成、進化した相棒を右手に。

新たな力を手にした、二人の魔法少女は元いた場所にゆっくり着地した。

「あいつ等のデバイス……あれってまさか!」

フェイトは上空を何か決意した視線で見つめ、

≪Assault Form. Cartridge Set.≫

バルディッシュにカートリッジをセットさせる。

同じくなのはもフェイトと同じ視線を上空へ移し、

≪Accel Mode. Stand by. Ready.≫

レイジングハートを戦闘態勢に。

二人が構えると、それぞれのデバイスのコアが輝きを放ったのだった。








その頃、結界外上空では……

「強装型の捕獲結界…ヴィータ達は閉じ込められたか。」

≪Wahle die Aktion.≫

「レヴァンテイン。お前の主はここで退く様な騎士だったか?」

≪Nein.≫

自身の相棒であるデバイスと会話しているピンク色のポニーテールをした女性、シグナムがいた。

「そうだ、レヴァンテイン。私達は今までもずっとそうして来た!」

シグナムはレヴァンテインにカートリッジをロードさせる。

次の瞬間、鍔から紅蓮の炎が巻き上がった。







フェイトとなのははヴィータとザフィーラに近づくため、少し前のビルの屋上へ着地した。

「私達は貴方達と戦いに来た訳じゃない。まずは話を聞かせて…」

「…闇の書の完成を目指している理由を!」

二人は必死に言葉を投げ掛けようとする。

「……あのさぁ。ベルカの諺にこーゆーのがあんだよ。『和平の使者は槍を持たない』」

しかし、フェイトとなのはの言葉に呆れた顔で答えるヴィータ。

ヴィータの答えに対して、頭に?マークを浮かべる二人。

「話し合いをしようってのに、武器を持ってくるヤツがいるかバカ!って意味だよ!バーカ!!」

「な!?い、いきなり有無を言わさず襲い掛かって来た子がそれを言う!?」

なのははヴィータの言葉に猛烈に抗議。

「それにそれは諺では無く、小話のオチだ。」

すかさずザフィーラが冷静な突っ込みを入れる。

「うっせぇ!良いんだよ、細かい事は……」

自分がとても良い事を言ったのにも関わらず、ザフィーラが突っ込んだ事に機嫌を損ねたのか、膨れっ面をしてしまうヴィータ。

と、その時。

両者の丁度間に紫色の奔流が降り注いで来た。

ビルの屋上に落ちた奔流が消えると、そこから現れたのはシグナムだった。

「シグナム!」

それを見たフェイトは彼女の名を叫んだ。

シグナムは立ち上がり、表情は変えずに静かにフェイトの方を見た。

「……」

そんなシグナムにフェイトは只黙ったまま。

「ユーノ君!クロノ君!手出さないでね!私、あの子と一対一だから!!」

「……くっ」

なのはの言葉が聞こえていたヴィータは唸る。

「…マジか?」

「…マジだよ。」

なのはの言葉に無茶過ぎると言いたげな厳しい顔付きでクロノとユーノは言う。

(……アルフ)

「……!」

フェイトからの思念通話。

フェイトが、自分の主人がこれから何を言わんとしているのか予想がついたアルフ。

(……私も)

シグナムの方へ目を向けたままフェイトは続ける。

(彼女と…!)

アルフに顔が見えずとも、意志の強さが伝わる。

こうなった主人は何があっても自分の想いを貫き通す事を知っているアルフは、

「…ああ。あたしも野郎にちょいと話がある。」

思念通話と同時に、目の前で対峙しているザフィーラを睨みながら聞こえるように言葉にした。

「………」

ザフィーラはアルフの言葉に冷静な顔で睨み返す。

二人の間に緊張が走る。

それはフェイトやなのはにも言える事だが。

(ユーノ、それなら丁度良い。僕と君とで手分けして闇の書の主を探すんだ。)

(闇の…書の?)

ユーノが思念通話で疑問を返す。

(連中は持っていない。恐らく、もう一人の仲間か主かが何処かに居る。僕は結界の外を探す。君は結界の中を。)

(分かった。)

納得した顔で頷くユーノ。

(じゃあ、その仕事を僕達も手伝おうか。)

(…え!?)

結界外から現れたのは、特徴的な槍型のデバイスを持った刹那と、暗くなった今でも光を放つ蒼穹の鎧を見に纏う煉だった。

二人の傍に着地して、

「……複数の大きな魔力反応を感知してな。もしやと思って来れば案の定だったようだな。先程の内容は把握した、手伝おう。俺は外、煉は中で良いな?」

「了解、じゃあ早速行こうか。」

「「はい!」」




同時刻。

≪Master, please call me “Cartridge Load.”≫

レイジングハートは主にロードを願う。

「うん。レイジングハート!カートリッジロード!!」

なのはがレイジングハートを全面に構え、声を発する。

≪Load Cartridge.≫

レイジングハートのコアに文字が浮き出て、デバイス内のカートリッジが自動で装填、ロードを行う。

ロードが完了し、魔力値が一時的な爆発上昇したレイジングハートを両手で構え直すなのは。

レイジングハートの一連の動作を見ていたバルディッシュも、

≪Sir.≫

自分も頼みます、とフェイトに呼び掛ける。

「うん、私もだね?」

フェイトはバルディッシュに聞き返し、

「バルディッシュ!カートリッジロード!!」

≪Load Cartridge.≫

バルディッシュのコアに文字が浮かび上がり、デバイス内に組み込んであるシステムが自動で動き、カートリッジを装填の後、ロードした。

バルディッシュを持つ右腕を振り下ろし、魔方陣を展開したフェイト。

「デバイスを強化して来たか。気をつけろヴィータ。」

「言われなくても!」

ザフィーラの忠告にヴィータは文句をつける。

フェイトの構えに、シグナムも両手でデバイスを構え、戦闘態勢に。

結界内にいるベルカの騎士と管理局の魔導師達は一斉に互いの戦いたい相手の下へ散った。






「ふん、結局やんじゃねーかよ!」

「私が勝ったら話を聞かせて貰うよ!いいね?」

「やれるもんなら……やってみろよ!」

そう叫んだヴィータは左手の指の間に召喚した鉄球4つを浮かせつつ、魔方陣を展開。

≪Schwalben fliegen.≫

デバイスの電子音と共にヴィータは魔力が宿った鉄球をデバイスで振り抜く。

≪Accel Fin.≫

レイジングハートの音声でなのはのシューズから桜色の羽が生え、一瞬で上空へ移動し、鉄球を回避。

それを見たヴィータは、

「アイゼン!」

≪Explosion.≫

デバイスに声を掛け、モードを変化させる。

≪Raketenform.≫

このラケーテンフォームは初めてなのはと出会った時に、なのはの硬い防御を一瞬で破壊した強力な形態。

鉄槌の片側のロケットブースターがジェット噴射によってスピード、回転の勢いを増し、一気になのはに詰め寄る。

一瞬反応が遅れたなのはを庇うように、

≪Protection Powered.≫

レイジングハートがバリアを生成。

その次の瞬間、ヴィータの一撃がバリアに直撃。

凄まじい火花が散るも、以前戦った時のようにバリアが砕けるような素振りは見せなかった。

「……硬ぇぇええ!!」

「…ほ、ホントだぁ。」

自分のバリアが以前破られている攻撃だけに、目の前の状況に驚きを隠せないなのは。

≪Barrier Burst.≫

レイジングハートが距離を取ろうとしたのだろう、バリアを爆発させて互いを吹き飛ばした。

≪Let's shoot it, Accel Shooter.≫

デバイスを全面に構え直したなのはにレイジングハートが命令を願う。

「うん、アクセルシューター!」

≪Accel Shooter.≫

なのはの声と共に桜色の魔方陣が展開され、レイジングハートのコアから十数の光が放たれた。

「……え?!」

「……な!?」

撃った本人もそれを回避しようとしたヴィータも驚いていた。

無理も無い。

放たれた十数の光はヴィータを狙いには行かずに、レイジングハートのコアを中心に円状に広がっていったからだ。

≪Control, please.≫

なのははレイジングハートからの要求に答えるため、目を瞑って精神を集中させ、放たれた全ての魔法弾を操作しようと試みる。

全ての魔法弾は急激に進路を変え、ヴィータを取り囲むように周囲を回る。

「…アホか?こんな大量の弾、全部制御出来る訳ねー!」

そう言ったヴィータは避けられ、空中を浮遊している鉄球に魔力を送り、同時になのはを攻撃した。

≪It can be done, as for my master.≫

出来ると相棒に言われたなのはは、もう一度精神を集中させる。

刹那、

「……疾きこと雷の斬撃、疾風迅雷!」

なのはに向かっていた4つの鉄球が見事に真っ二つ。

同時に上空から声が掛かる。

「なのは、防御は気にするな!私が君を守る!!だから、攻撃のみを集中しろ!!!」

その声の主、それは管理局の空軍部隊を統括する部隊長、宮沢和麻だった。






同じ頃、黄色い閃光と紫色の閃光が幾度となく激しくぶつかり合っていた。

「「はああぁぁぁぁあああ!!!」」

ガキイイィィィィイイイイイン!!!!!

互いのデバイスがギリギリと鳴る。

どちらの力も均衡し、互いにデバイスを弾き合って後ろに後退。

≪Plasma Lancer.≫

バルディッシュの音声が引き金となって、フェイトを中心に魔方陣が出現。

その周りにはプラズマを纏った黄色く光る魔力球体が8つ。

シグナムはフェイトの攻撃に備えて構える。

「プラズマランサー……ファイヤー!!」

フェイトの声によって放たれた球体は周りを囲っている小さな魔方陣が発射台となり、槍状の弾丸へと姿を変えてシグナムを襲った。

それを見たシグナムは、予め剣先に溜めておいた紅蓮の炎を振り抜き、攻撃を弾く。

弾かれた槍状の弾丸、ランサーはシグナムの周囲に散る。

がしかし、

「ターン!!」

ランサーはまだ死んでおらず、フェイトの声で弾かれ移動した場所でそのまま方向転換し、再度シグナムに襲い掛かる。

シグナムはそれに気付き、上空へ飛翔した。

それによってランサー同士が激突したが爆散はせず、それどころか更に方向を修正しシグナムを狙い撃つ。

「レヴァンテイン!」

≪Sturmwellen.≫

カートリッジを一発消費したレヴァンテイン。

≪Blitz Rush.≫

ランサーの速度が上昇し、シグナム目掛けて突進した。

しかし、

「でええぇぇぇぇええええい!!!」

シグナムの振り抜いたレヴァンテインからはカートリッジを消費し威力の上がった紅蓮の炎が巻き起こり、ランサーを消滅させた。

その振り抜いた硬直を狙って、フェイトはすかさず攻撃を加える。

≪Haken Form.≫

バルディッシュの音声が鳴り響き、カートリッジを一発消費してモードが変形し大鎌の如き形態に。

≪Schlangeform.≫

一方のレヴァンテインもカートリッジを一発消費して、剣先が分解し、まるで鞭の如く長くなった。

刹那、大爆発が起こる。

二人はつかず離れずの距離を保つ。

互いにはそれぞれ受けた傷が跡になってくっきりとついている。

「強いな、テスタロッサ。」

≪Schwertform.≫

「…それに、バルディッシュ!」

≪Thank you.≫

「あなたと、レヴァンテインも……シグナム。」

≪Danke.≫

互いに互いの強さを認め合う。

「この身に、成さぬ事が無ければ……心踊る戦いだった筈だが……仲間達と我が主のため。今はそうも言ってられん。殺さずに済ます自身は無い。この身の未熟を許してくれるか。」

そう言ってシグナムは鞘を召喚し、レヴァンテインを収め、居合いの構えを取って魔方陣を展開。

「構いません……勝つのは、私ですから」

「……はぁ、全く。無茶は承知の上ですか、オレの将来のお嫁さんは。自分の身を案じて少しは構ってくれるとオレ的には嬉しいんだけど。」

フェイトの頭をポンポンと触る、その声の主は愛する少女を守る漆黒の騎士、神崎智哉だった。













~後書き~

ふぃ~、漸く第11話完了ですw

今まではホントにゴメンなさいです。

m(_ _)m

テスト週間だったもんで、アップが1週間以上も空いてしまいました・・・w

テストからもやっと開放されたので、これからはジャンジャン行こうと思ってます!w

今後ともどうぞ宜しくお願いします~w

m(_ _)m

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