名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2008年3月30日日曜日

<第21話 裏切り>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』
















<第21話 裏切り>



















「こんなもんで良いのか?」

「ああ、構わない」

「……それよりてめぇは良いのかよ?」

「何がだ?」

「何って…局の人間が、犯罪者扱いのあたし達、ヴォルケンリッターと一緒に居る事だよ!」

「局は確かに犯罪者扱いしてるが、オレは別に何とも思ってない。寧ろ、局から何も命令を受けていないオレが、今この場所に居る事の方が問題だと思うがな。」

「…何でだよ?」

「分からないのか?オレはこれでも一応局に属してる事になってるんだ。何処で何をしているのかはオレの魔力反応を検索すれば直ぐに判るだろうな。」

「だーかーらー!!てめぇは一体何が言いたいんだ!?」

「智哉が見つかれば、その直ぐ傍にいる我々も見つかってしまう。そういう事だろ?」

「ああ。だから…」



















その頃、フェイトの家では…………

フェイトとなのはが部屋で楽しく会話をしていた。

と、そこへエイミィが買い物袋を提げて帰って来た。

「艦長、もう本局に出掛けちゃった?」

台所にて、買って来た品物を取り出しながらフェイトに尋ねる。

「うん。アースラの武装追加が済んだから、試験航行だって、アレックス達と。」

エイミィからカボチャを受け取ったフェイトが答えた。

「武装ってーと……アルカンシェルか。あんな物騒な物、最後まで使わずに済めば良いんだけど……。」

人差し指を顔に当てて考えてから、今度は溜め息を吐くエイミィだった。

「クロノ君もいないですし~。戻るまではエイミィさんが指揮代行だそうですよ~?今は和麻さんもいませんし。」

フェイトから渡された品物を冷蔵庫に入れるためにそこにいるのだろう、なのはがそう話す。

「煉さんも刹那さんも智哉さんも今はいないけど……エイミィ大丈夫?」

「責任重大~!」

フェイトは心配そうに話すが、肉を嬉しそうに咥えながら転がっているアルフからは茶化されるエイミィ。

「それもまた物騒な……。まあ……とは言え、そうそう非常事態なんて起こる訳が……」

まさにその瞬間だった。

目の前には『EMERGENCY』の文字が現れた。

エイミィは驚き、フェイトからヒョイと片手で持ったカボチャを手から落としてしまった。

三人は別室である、司令室に集まりモニターを見ていた。

映し出されていたのはシグナムとザフィーラ。

「文化レベルゼロ。人間は住んでない砂漠の世界だね。」

映像からは声は聞こえなかったが、何やら二人は会話をしているのが判る。

エイミィは素早くボードを叩きながら、

「結界を張れる局員の集合まで最速で45分。……不味いなぁ。」

そう呟く。

慌てているのが容易に判った。

その時、フェイトとアルフは互いに頷き合い、ある事を提案した。

「……エイミィ。私が行く。」

「私もだ。」

いきなりの提案で少し驚き気味だったが、二人の目を見てエイミィは頼もしそうに、

「うん、お願い!」

そう答えていた。

「うん。」

「おう。」

エイミィの言葉に短いが、それでいてヒシヒシと伝わる程の頼もしい返事を二人はした。

「なのはちゃんはバックス。ここで待機して。」

「わかりました。」

フェイトは自室に戻ると、机の上に置いてあったカートリッジの束二つと相棒を手に出撃の準備。

「……行くよ、バルディッシュ!」

≪Yes, sir.≫





















「…ちぃ」

「どうした、智哉?」

「局の魔力監視装置に反応しちまったらしい…!」

「……仕方ないだろう。この辺りに生息する野生生物はAAランク程の強さを持っているのだ。我々とて、手を抜けば殺されかねん。」

「せめて魔力監視装置がどの程度の範囲で働いているのかさえ分かれば良いんだが…。生憎、オレが知っているのはAA以上の魔力に反応するって事くらいだからな……。」

さて、ここからどうするか?

ヴィータもシグナムもザフィーラもあれは持って来ていると言っていた。

どんな非常事態になっても最悪な状況だけは免れられる。

シグナム達を転移魔法で移動させれば問題無いか?

「智哉、お前はどうする?」

「どうす……」

グオオオオォォォォォオオオオオオオオ!!!!!

ガキイイイイィィィィィィイイイイイイン!!!!!

「……こうも彼方此方から野生生物が出てくると………対策もまともに立てられない……な!!!」

ズドオオオオオォォォォォオオオオオン!!!!

シグナムの後ろにいきなり現れた野生生物の攻撃を庇いつつ受け止め、薙ぎ倒した。

「……全く、少しは警戒したらどうだ?」

「…フ、お前が居るお陰で少しばかり油断してしまっていたようだ」

嬉しい事言ってくれるじゃないか。

けど、それ騎士としてどうよ?

ま、今までみたいに硬い表情では無くなったから良いとするか。

グオオオオォォォォォオオオオオオオオ!!!!!

「ちぃ!まだいるのかよ!?しつこいヤツは嫌われるって……」

高く飛び上がり………

「教わらなかったか!?」

思いっ切りラグナロクを振り抜く。

ガアアァァァアアアアン!!!

な……!?

コイツの鱗、相当硬い!

鱗に弾かれてしまい、体勢が崩れる。

空中であるが為、今攻撃をされれば少なくとも弾き飛ばされる…!

刹那、空気を切るかのような音。

同時に腹部に途轍もない衝撃が走った。

「ぐはぁっ!!」

直撃を喰らった。

そのまま慣性に沿って一直線。

地面に思いっ切り叩き付けられた。

砂漠だったためダメージは衝撃のわりにそれ程でも無かったが。

「くそ…!」

起き上がったその直後だった。

脇腹に先程と同じ衝撃が走った。

喰らってしまったと気付いた時には既に宙に浮いていた状態。

遠方に、先程まで居た場所ではシグナムが同じ生物と戦っているのが見えた。

≪智哉様!追撃が来ます!!≫

アイーシアからの警告。

オレの魔力反応が検出されれば何かしらの問題が起こるのは間違い無い。

しかし、この状況下では仕方ないか?

オレに攻撃を仕掛けて来ているコイツは、恐らくこの辺りに生息するワーム型の生物の中でも最強クラスだろう。

先程薙ぎ倒したヤツでも、オレの攻撃を弾くなんて事は無かったのだ。

オレ自身の全体重を乗せた一撃を容易く弾く程の驚異的な防御力。

(…厄介な相手だな)

今、恐らくエイミィか誰かがフェイト達をこの世界へ送ったところだろう。

思考を巡らせながらも、体勢を無理矢理立て直す。

直後に襲い掛かる巨大で長いワームの攻撃を避けた。

着地した時、シグナムの方が視界に入る。

蒐集するのが目的であるため、倒してしまっては意味が無い。

殺さず相手を戦闘不能にするのは並大抵な事では無いのだ。

例えそれが野生生物であっても。

オレも局に見つかるのを覚悟で戦うか迷っていると、シグナムが遂にワームに捕まってしまった。

(おいおい!?あのままじゃ不味…)

先程と同じ空気を切り裂く音。

頭よりも先に身体が動いた。

間一髪だった。

「…くそ!これじゃ迂闊に背中を見せられない…!」

その時だった。

天空から黄金に輝く光の剣が降り注いだ。

≪Thunder Blade≫

その電子音と共に。

シグナムを拘束していた触手を破壊しつつ、巨大な身体に次々と刺さっていく。

シグナムは上空を見上げ、フェイトの姿を確認したようだ。

「ブレイク!!」

フェイトの透き通った声が響く。

瞬間、光の剣から夥しい量の魔力が漏れ出す。

そして大爆発。

全身を串刺しにされ、爆発の痛みに耐え切れなくなったのか、遂にワームは地面に伏した。

(流石だね、フェイト)




















「ご主人様が気になるかい?」

「……」

ザフィーラが声のする方へ向く。

「…お前か」

「ご主人様は一対一。こっちも同じだ。」

「シグナムは我等の将だ。主ではない。」

構えて言うザフィーラ。

「あんたの主は…闇の書の主…って言う訳ね?」

アルフも構えてザフィーラに言った。
















『フェイトちゃん!助けてどうするの?!捕まえるんだよ!』

「ぁ……ごめんなさい。つい…」

言われて気付き、謝るフェイト。

「礼は言わんぞ、テスタロッサ」

「……お邪魔でしたか?」

一息おくシグナム。

「…蒐集対象を潰されてしまった」

そう言って、新たにデバイスへカートリッジを装填する。

「まあ、悪い人の邪魔が私の仕事ですし」

「……そうか。悪人だったな、私は。」

『フェイト達が現れたら、これを使え。』

(…使うべきか?)
















『EMERGENCY』

「な!もう一箇所!?本命はこっち……!なのはちゃん!!」

「はい!」

エイミィから出撃命令を受けたなのは。

レイジングハートを手に、直ぐに出動した。


















「久し振りだね、リンディ提督」

「はい」

局の一室。

紅茶の湯気が漂う中、会話がなされる。

「闇の書の事件、進展はどうだい?」

グレアム提督がリンディに尋ねる。

「中々難しいですが、上手くやります」

紅茶を口にするリンディ。

「君は優秀だ。私の時のような失態はしないと信じているよ。」

「夫の葬儀の時、申し上げましたが……あれは提督の失態ではありません。あんな事態を予測出来る指揮官なんて、誰もいませんから。」

紅茶の入ったカップを受け皿に静かに置く。

そう言ったリンディは笑顔。

しかし、グレアムは終始険しい表情だった……。

















その頃、無限書庫では………

大きな魔法陣を展開し、自分の周りに大量の本を広げているユーノの姿があった。

その顔は真剣。

「へぇ~……器用なもんだね~。それで中が分かるものなんだ?」

「えぇ……その……まぁ…」

苦笑いしながら話すユーノ。

「あの~…リーゼロッテさん達は、前回の闇の書の事件を見てるんですよね?」

「…うん、ほんの11年前のことだからね…」

寂しそうな声で返事をしたロッテ。

「その……ホントなんですか?その時、クロノのお父さんが亡くなったって…?」

ユーノも聞き辛そうだ。

ロッテも辛そうな顔をする。

「ホントだよ……あたしとアリアは父様と一緒だったから、すぐ近くで見てた…。封印した筈の闇の書を護送中のクライド君が、クロノのお父さんね」

「はい…」

「クライド君が、護送艦と一緒に沈んでいくとこ……」

ロッテは顔を俯けてしまった……。

















「封印手段は、やはりアルカンシェルになってしまったな」

「他に無いもんねぇ…あんな大出力が出せる武装」

「あれは周辺への被害が大き過ぎる。撃たずに済めば良いんだが」

「主が見つかると良いんだけどねぇ」

アリアが表情を変えずに続ける。

「…まあ、例え主を抑えたところで、闇の書には転生機能があるから……新しい主に渡るまで、ほんの数年ばかり問題を先送りになるだけだけど」

「それでも、その場で大規模な被害が出るよりはずっと良い。」

「まぁね」

「………まあ、大出力を出すだけなら、当て嵌まる人物がいなくは無いんだけど。」

ポツリとクロノが漏らした……。
















砂漠の世界。

日は今も強く照りつけ続けている。

「……預けた決着は出来れば今暫く先にしたい。…が、速度はお前の方が上だ。逃げられないのであれば戦うしか無い……と言いたいところだが。」

「……?」

私は首を傾げます。

シグナムは首に提げていたアクセサリーを空に高く掲げ、握り締めました。

「……一体何をしようと言うんです?」

「…フ、ジッとしていれば自ずと分かるさ」

瞬間でした。

巨大な魔法陣が私とシグナムを包囲したんです。

それに、どこかで見たことのある魔法陣。

「こ…この魔法陣………もしかして」

「何れ判るさ」

そして私達は展開された魔法陣に強制転移させられたのでした………。















「「……はぁはぁ」」

「あんたも使い魔……守護獣ならさ!ご主人様の間違いを正そうとしなくて良いのかよ!?」

必死に説得しようとするアルフ。

「闇の書の蒐集は我等が意志。我等の主は……我等の蒐集についてはご存じ無い!」

「何だって!?そりゃ一体……」

「主のためであれば血に染まる事も厭わない、我と同じ守護の獣よ。お前もまたそうではないのか?」

ザフィーラはアルフの言葉を聞き入れはする。

しかし、あくまで聞き入れるのみで同意は決してしない。

寧ろ、アルフへ自分の意見を通そうとしている。

「そうだよ!……でも……だけどさ!」

「……仕方あるまい。これは出来れば使うまいと思っていたのだがな。」

そう言いながら、取り出したのはアクセサリー。

ザフィーラはそれを空高く掲げた。

深く握り締め。

瞬間。

魔法陣が展開された。

広がった魔法陣が二人を包む。

「こ…これは一体!?」

アルフは驚いた。

仕方ないだろう。

掲げられたアクセサリーが光ったと思えばいきなり魔法陣が展開されたのだから。

「強制転移魔法だ。ある者の下へ転移される。」

「ある者って誰だい!?」

「この魔法陣に見覚えがあるだろう」

「…え?」

アルフは改めて魔法陣を見た。

術式、そして色。

「ちょっと待っておくれよ!これって……」

アルフの言葉が終わる前に二人は強制転移させられるのだった……。

















とある世界の空を飛行中のヴィータ。

(シグナム達は?)

(うん。砂漠で交戦してたの。けど、さっき智哉さんから戴いたアクセサリーを使ったみたい。)

(そっか。なら問題ないな。)

シャマルと思念通話中、ヴィータは突然止まった。

視界に入ったのは………

なのはだった。

(ヴィータちゃん?)

突然喋らなくなったヴィータに気付いたシャマル。

何かあったのだろうかと心配したのだろう、思念通話を再開した。

(くっそー…!こっちにも来た。例の白服…)

「高町何とか!!」

カクンとなのはがコケた。

ヴィータがまたもや名前を間違えたためだ。

それも豪快に。

「なのはだってばぁ!!『な』『の』『は』!!!!」

腕をブンブン振って自分の名前を叫ぶ。

「んもぅ……」

溜め息を吐く。

それでも真剣な表情に切り替え、ヴィータに話し掛ける。

「ヴィータちゃん、やっぱりお話聞かせて貰う訳にはいかない?もしかしたらだけど……手伝える事とかあるかもしれないよ?」

言い終えた時の顔は、表情は笑顔だった。

微笑んでいた。

その顔を見たヴィータの頭には、一瞬だがはやての笑顔が過った。

「うるせぇ!!」

しかし、ヴィータは拒絶を選んだ。

「管理局の人間の言う事なんざ信用出来るか!!」

凄まじい咆哮。

「私、管理局の人じゃないもの。民間協力者。」

咆哮も恐れないなのは。

それどころか、ヴィータに対して救いの手を差し伸べようとする。

(闇の書の蒐集は一人の魔導師につき一回。つまり、コイツを倒してもページにはなんねーんだよな。)

ヴィータは考えていた。

この状況からどうやって逃げられるかを。

(カートリッジの無駄遣いも避けたいし……)

ヴィータは考えに浸るため、俯く。

その時だった。

首に提げていたアクセサリーに気付いたのは。

(……そうか!これがあった!!)

それは智哉から渡された物で、見た目は何の変哲も無い首飾り。

だが、ヴィータもそれがどういった物かしっかり智哉から聞いていた。

『これは言わば魔法具。これを空に掲げる事でオレの近くへ強制的に転移する魔法陣が発動する。フェイト達に出会った場合、これを使うと良い。』

貰った当初は胡散臭かった。

しかし、ヴィータはシグナム達に言われて渋々首に提げているだけだったのだが、今この状況でカートリッジを使わずに済むならば使わない手は無い。

なのはと戦えばカートリッジの消費どころか、ボロボロになる事だって考えられる。

「ヴィータちゃん!」

なのはの声で動く。

(使いたく無かったけど、こうなりゃ一か八かだ!!)

「ブッ倒すのは………また今度だ!!!!」

首に提げていたアクセサリーを引き千切り、空高く掲げた。

刹那、ヴィータが何時も展開する魔法陣とは違う形、違う色の魔法陣が二人を囲む。

「え?!え?!この魔法陣は?!」

なのははいきなりのことで驚いている。

「わりぃけど、強制転移させてもらうぜ!」

「強制転移!?それより、この魔法陣何処かで見た事ある気がする………。」

「そりゃそーだよ。ま、アイツを見れば判るだろうけどね。」

「え?アイツ?アイツって………」

なのはもまた、言い終える前にヴィータと共に魔法陣へと吸い込まれた……。
















(……シグナム達はあれを使ったか)

今も巨大なワームと交戦していたオレは、ヴォルケンリッターに渡したアクセサリーから魔力反応を感じた。

ワームにはまだまともなダメージは与えられていない。

これ以上時間を使えば、シグナム達が転移して来た後が大変になるのは目に見えている。

オレの魔力で生成した魔法陣だってのは薄々気付いているヤツもいるだろう。

この際仕方ないか。

「アイーシア」

≪一撃で仕留めますか?≫

「ああ。フェイト達が転移してくるみたいだからね。早めに倒さなければ後々面倒な事になるだろうから。」

≪分かりました≫

「あ、幾らこのワームの鱗が硬いと言っても、セカンドリミッターは解除する必要は無いからね?」

≪ふふ、智哉様は心配性なのですから。≫

「それはアイーシア、君の方だろ?そんな事より、さっさと片付けようか。」

≪はい。ファーストリミッター解除承認。ドライブイグニッション!!≫

魔力を制限するリミッターを解除したと同時に、魔法陣を展開する。

「……巻き上がれ!切り刻め!吹き荒れよ!神風の嘆き!!セレスティア・テンペスト!!!!」

瞬間、ワームを中心に上空が淀む。

瞬く間に雨が降り、雷が落ち、風が吹く。

雨と風が混ざり合って嵐となり、嵐と雷が交じり合ってサイクロンを呼び起こす。

ワームは大雨で身体を濡らされ、疾風に切り刻まれ、そして激しい雷撃を受け、地面に呆気無く崩れた。

オレは倒れて動かなくなったワームに謝罪の意を籠め撫でた。

リンカーコアを抜き取ると、シグナム、ザフィーラ、ヴィータがそれぞれ転移して来た。

なのは、アルフ、そしてフェイトと共に……。

「やあ、フェイト。それになのは、アルフも。」

オレは三人ににっこり笑ってみせた。

「……望み通り、連れて来てやったぜ」

「本当に良いのか?」

「構わないと言った筈だが?」

ヴィータはまだ信用してくれていないみたいだ。

ザフィーラはザフィーラで、オレの身を案じてくれているのだろう。

「……どうして」

フェイトの声が震えている。

無理も無い。

「どうして……智哉さんがここに?」

そう、オレは今シグナム達の傍に居るのだから。

「それに……どうして……シグナムの傍に……いるんですか?」

最もな疑問だ。

寧ろ、そう思わない方が異常だと言える。

「ヴィータ、ザフィーラ、シグナム、お前達は行け。後はオレがやる。」

「……良いんだな?」

「さっきも言っただろ?」

ザフィーラは静かに頷く。

「……後で泣きを見たって知らねぇからな」

「ハハ、そんなマヌケな事はしないから心配するな」

ヴィータなりに心配して言ってくれたのだろう。

オレも気を遣わせないよう軽いノリで答える。

「…本当にすまない」

「気にする必要は無いって言ったろ?お前がしっかりしなくてどうするよ?早く行け。」

シグナムの肩をポンと叩く。

動かないシグナムの背中をオレは押した。

それで漸く動いたシグナムは一言。

「…すまないが後は頼む」

三人は飛び立った。

(…無茶だけはしないでくれ)

(シグナム、お前って実は心配性か?)

(そ、そんな事は…無い)

(そんなにオレが信じられないか?)

(そんな事は…)

(必ず戻る)

その一言でシグナムは黙ってしまった。

少しの間の後、シグナムは再び思念通話を送って来た。

(必ず戻って来てくれ)

その一言を聞いて、シグナムとの思念通話を終える。

フェイト達はシグナム達が逃げて行くのを黙って見てる筈も無く、後を追おうと飛び立つ。

≪サンダーフォース≫

アイーシアの声と共に、オレは片手から黄色い奔流を放った。

追おうとした三人の進路を妨げるために…。

「三人はオレの相手をして貰おうか」

にこやかに話す。

「智哉さん!どうして!?」

「あんた!事と次第によっては只じゃ済まさないよ!?」

「智哉さん!理由を教えてください!」

三者三様の言葉。

「話すと長いから手短に答えよう。前から思っていた事なんだけどさ。……一度で良いからオレは三人と本気で戦いたい。」

三人は声にならない驚きを見せる。

オレの目を見たからかもしれない。

オレの言葉を聞いたからかもしれない。

けれど、オレの気持ちに嘘は無かった………。













~後書き~

第21話でしたw

急展開ですかね?ww

急展開ですか、そうですか。

その辺は愛嬌でwwwwww(オイ

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