名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2008年5月2日金曜日

<第24話 稀少技能>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』























<第24話 稀少技能>



























トイレのドアを開けた瞬間、また身体が動かなくなってしまい、傍に居たフェイトに倒れ掛かってしまった。

戸惑いながらも、しっかり受け止めてくれたフェイト。

余りにも大き過ぎるダメージが容赦無く身体を襲って来る。

その度に、オレの身体は悲鳴を上げていた。

何とか痛みを堪えつつ、声を出さないようにはしてるが、身体は正直だ。

「…さ、智哉さん行きましょう。シグナム達が首を長くして待ってますよ。」

優しい声で話してくれたフェイト。

もう、色々心配掛け過ぎてこれ位じゃ驚かなくなってしまったか。

情けない限りだよ、全く。
























「やっと来やがったか。おせぇぞ神崎。」

「ヴィータちゃん、そういう事言わないの。智哉さんは病人で負傷者なんですからね?」

ヴィータは待ち草臥れたと言う顔を全面に出しながらトイレから戻って来たオレに話し掛ける。

そんなヴィータを見たシャマルは、だらしの無いと叱るのだった。

二人を見たオレは思わず苦笑してしまった。

笑ったオレを見たヴィータは膨れっ面を見せ、シャマルもヴィータの顔を見て苦笑していた。

「…仮面の女が闇の書に抜き取った魔力を、我々の言葉など無視して蒐集させてしまった。…本当にすまないと思っている。」

「お前の強大過ぎる魔力の甲斐あって、一気に200ページ以上も埋まった事は感謝してもしきれん。だが、不本意であったのが唯一の心残りだ…。私からも謝罪させて貰う、すまない…。」

そこへしんみりとしていたシグナムとザフィーラからの謝罪の言葉。

いきなりだったので少し驚いたが、オレは気にせず話し掛けた。

「…そんな顔するなって。お前等に奪われた訳じゃないんだからさ。それに結果的には残りは後少しになったんだろ?だったら今はそれで良いじゃないか。オレもはやての身体に降り掛かる呪縛を早く解いてやりたいと思ってるしな。」

笑顔で言ったオレの言葉に、シグナム達は何かを堪えているようだった。

恐らく、オレが別に良いからといった類の言葉を言う事は想像していたのだろう。

が、その想像を超える言葉をオレは自然に紡いでいた。

結果、シグナム達が何か……そう、涙を堪える事に。

ヴィータの顔は既に涙が零れ落ちた後があった。

それも今尚続いている。

我慢の限界だったのだろう。

だが決して声を上げて泣こうとはしなかった。

騎士としてのせめてのプライドがそれを拒んだ結果。

傍に居たシャマルも唇を噛み締め、痛みで涙を堪えている様子。

シグナムも女性でありながら将としてのプライドがあるのだろう、他の者が流さずにいる為、自分一人だけ泣くことは決して許されないと思っている。

それは顔を見れば容易に判った。

そんな居た堪れない雰囲気に我慢出来なくなったオレは皆に向かって優しく微笑みながら言った。

「………泣いても良いんだぜ?今はやては居ないんだ。泣きたい時に泣けない事だって沢山あっただろ?だったら今泣いておけよ、思う存分な。」

瞬間だった。

シャマルもシグナムも箍を外したかのように瞳から涙が溢れ、止め処無く流れたのだ。

「うわああああぁぁぁぁぁぁああああん!!!」

ヴィータはそれはもう赤ん坊のように大声を出して泣き出し、オレに抱き付いて来た。

「智…哉…さん……!ごめん……な……さい……!」

シャマルもヴィータに続いてオレに泣きついて来た。

精神力が強い人だと思っていたが。

見た目の綺麗な姿からは想像もつかない。

……いや、こういう女性はいるか。

それよりも。

泣きつくのは大いに結構なんだ。

………なんだが。

……一応、言っておこう。

オレは病人で怪我人だ。

本当であれば真っ先にベットで寝ていなければならない筈の人間なのだが。

先程、思う存分と言う表現は変だが、皮肉にも吐血したお陰で大分楽になった。

何とか今は一人で立っていられる状態まで回復。

つい先程まではフェイトとアイーシアに魔力を使わせてまで運んで貰っていた身なのに。

本当に不思議なもんだ。

自分でさえそう思っているのだから、フェイト達からすれば異常に見えているに違いない。

そんな事を考えながら、二人の頭をフェイトの時のように優しく撫でながらシグナムの方を見る。

シグナムは予想通り、その場で泣いていた。

ザフィーラに慰められながら。

しかし、流石はザフィーラといったところか。

女性陣が涙を流しても自分は流さない。

守護獣であっても、やはり男なのだ。

いや、漢と言うべきか。

(……やはり、もうこいつ等は立派な人間だな)

≪ええ、立派な意思や感情を持っているのですから。もうプログラムとは言えませんね。≫

(それもこれも、全てははやてのお陰なんだな)

「………?どうした、フェイト?」

ふと先程からずっと黙ったままのフェイトに声を掛けてみた。

「…ふぇ?!あ、えと、どうして智哉さんがはやての事を知ってるのか不思議で……。」

そうか。

フェイトにはずっと黙ったままと言うか、こいつ等の主がはやてって事を知らないのだ。

その一方でオレはどうしてフェイトがはやてを知ってるのか分からなかった。

だが、善く善く考えてみれば思い当たる節が一つ。

すずかだ。

この前温泉の帰りに一緒に寄った時に見せたはやての反応から二人は友達なのだと確信した。

そのすずかから、フェイトははやての事を色々聞いていたのだろう。

「ハハ、オレの場合、温泉旅行の時には既にはやてと友達だったんだ。オレもはやてにお土産を渡しに行こうと思ってたところにすずかが行くと言ったからさ。」

「そうだったんですかぁ…」

なるほどと言う顔で頷くフェイト。

「あ、そうだ。オレが歩ける位に回復したら、はやてに会いに行こうか。フェイトは会ってみたいだろ?」

「え!?良いんですか!?」

「まあ、オレが歩ける位になったらだけどね」

そう言うと、フェイトはとても嬉しそうに頷く。

フェイトの笑顔が見れて良かった。

その笑顔によってシグナム達もスッキリした顔になる。

顔は赤いが。

まあ、それは恐らく恥ずかしさから出たものだろう。

フェイトの笑顔は見た人や送った人の気持ちを宥める効果があるのだ。

それはオレが保障しよう。

……それにしても。

……この笑顔も後何回見る事が出来るだろうか?

頭の隅でそんなどうしようもない事を考えてしまった。

ヴィータとシャマルは絨毯に座ったため、そこからオレはベットまでフラフラしながらも何とか辿り着き、腰掛けた。

その時、フェイトが心配そうにしていたのは語るまでも無いだろう。

気分転換のため、話題を変える。

「…それじゃ、闇の書の呪縛やら管理局への今後の対応やらを今ここでしてしまおうか。そして、何より裏切り者扱いされているオレを助けたフェイトの事も考えなきゃいけないからな。」

「……私がしっかりしていれば」

フェイトの気持ちが沈んでいくのが目に見えてしまった。

だから、何も言わずにオレはフェイトの頭を優しく撫でた。

オレの手から伝わってくれるだろう。

オレがそんなことは無いって思ってる事くらいは。

「………それに」

付け加えるように、ゆっくり口を割ったオレ。

「それに……オレがヘマしたお陰でフェイトを巻き込んでしまう結果になったんだ。……だから、フェイトが気にする事は無いんだよ?」

言い終わっても、頭を撫でるのは止めなかった。
























「今日は突然すまなかったな、テスタロッサ」

シグナムが玄関を出る前にこちらに向いて話し掛けて来ました。

「そんな事無いですよ。智哉さんも戻って来た頃に比べて随分顔色も良くなりましたから。」

「そのようだな。………しかし」

フッと口元が笑うが、直ぐに不思議そうな顔になったシグナム。

それを見た私は疑問に思い、シグナムに尋ねます。

「しかし……どうしたんですか?」

手を顔に当てながら、うーんと少しの間唸ったシグナムは、やっぱり疑問は解けないようで。

「……いや、智哉が重症を負ったのは、今日なのだろう?」

逆に尋ねられてしまい、私もシグナムが何を言いたいのかを考えつつも、とりあえず答えてみる事に。

「…そう、ですね」

「リンカーコアを抜かれたのだから、少なくとも1週間は動く事もまともに出来ない筈。」

何となくだけど。

シグナムの言わんとしている事が解った気がしたんです。

そして実は、その事について私自身も疑問に思っていた事。

「……筈なのだが、ベットまでフラフラしながらとは言え、一人で歩いて行けたのが不思議で仕方ない」

「………それは、私も思ってたんだ。……智哉さんのあの回復力は尋常じゃないって。あの場でそんな事をいきなり言うのはどうかと思ったから、とりあえず言わなかっただけなんですけど。」

「……それならば、今からでも言って真相を追究するか?」

シグナムがゆっくりと言葉にしました。

何時かは聞かなければとは思っていたんです。

それが今日になるか明日になるか、一週間後か一ヵ月後か、はたまたそれ以上かに伸びるだけで。

だから、私は言いました。

「…そうですね、早い方が良いでしょうし、そうしましょう。」

シグナムは一度履いた靴を脱ぎ、再び智哉さんの家の中へ。

そして私と一緒に智哉さんの部屋へ行きました。

























≪フェイトさんとシグナムが戻って来ましたね≫

「……ああ、どうやらそうみたいだ」

ベットで横になりつつ、アイーシアと会話する。

≪二人とも智哉様の持つ異常なまでの回復能力に気付いていたのでしょうね≫

「…二人とも、恐らくそれを聞きに来るんだろうね」

オレの持つ特殊技能こと、レアスキル。

それは相手の能力を自分流にアレンジを利かせる事で自身のものとする、技盗能力ことスティールアビリティ。

これはオレが長年アイーシアと共に数多の戦闘を経験してきた事によって得たスキルだ。

だがオレにはもう一つ、レアスキルを持っている。

それが超常回復能力ことSARA(スーパーオートリカバリングアビリティ)。

これはオレがアイーシアを起動させると発動するようになっている。

自身の魔力を少しずつではあるが、常に消費し続ける。

体力や傷が無い間はその分の魔力は別に保存され、ダメージを負った時、自動的に溜められた魔力で回復魔法が発動する仕組みだ。

これは自動で発動する上に、魔法陣が一々展開されることも無ければ自身が何かの光に包まれる事も無いため、相手に悟られ難い事が一番の長所。

レアスキルだけに、短所は無いのだが………

その時、ガチャッと部屋のドアノブが開けられた。


























「……智哉さん、起きてますか?」

ベットで寝ているかもしれないので、一応声を掛けてみました。

「…ん、フェイトか。それにシグナムも。」

智哉さんが顔を私達の方に向けて、私の声に返事を返してくれたのでそのままシグナムと一緒に傍まで行き、座ります。

少しの間、智哉さんの顔色を窺ってから問い掛けました。

「……智哉さん、あの…」

「フェイトもシグナムも、オレの異常なまでの回復能力ついて聞きに来た。それで合ってるかな?」

「え!?あ、えと……」

智哉さんにいきなり思っていた事を言われてしまい、思わず取り乱してしまいました。

シグナムも驚きを隠せないようで。

そんな私たちを見て、クスクスと笑いながら智哉さんは続けます。

「まあ、リンカーコアを抜かれてからまだ半日も経ってない状態の人間が、フラフラしながらも歩けているなんて、普通であれば不可能も不可能、有り得ない事だろうから。」

アハハ、と笑いながら普段と変わらない表情で話しています。

これも真実なのでしょう。

少なくとも、私は智哉さんが言っている事は嘘には聞こえませんでした。

「……ま、簡単に説明しておこうか。オレの持つレアスキルは実はもう一つあってね。それこそが二人の聞きたかった内容なんだろう。『超常回復能力(スーパーオートリカバリングアビリティ)』って言うんだけど、長いからオレはSARって呼んでる。これのお陰で体力の回復スピードが異常なまでの早さになっているんだ。」

本当に驚くばかりの私。

レアスキル自体持っているだけでも凄い事なのに、それを二つも。

「……全く。一体後どれ程驚けば済むんだ?」

シグナムはと言うと、もう驚きを超えて呆れたような溜め息を吐いていました。

「そんな事は無い。現に欠点もあるしな。」

「え、欠点?」

レアスキルに欠点などあるのでしょうか?

そう思って、私は智哉さんの言葉に首を傾げてしまいました。

隣に座っているシグナムも、何を言ってるんだと言う顔をしています。

「…まあ、本来であればスキルって言うのは、長所はあれど、欠点なんて存在しないのが普通なんだけどな。回復するのは体力が優先されるようになってるんだ。だから、今回のようにリンカーコアを抜かれたりした場合なんかは、リンカーコアの修復は後回しで先に身体が動けるよう回復魔法が発動する仕組みなのさ。」

そうだったんだ。

だから智哉さんは、多少身体がボロボロでも立ち上がる事が出来た。

でも、それにしたって無茶な事をし過ぎな気が。

「だが、幾ら体力が回復しつつあるからと言っても、お前はリンカーコアを抜かれたんだ。魔力をしっかり制御出来るようになるまでは大人しくしていろよ?」

「そうですよ?何処まで行っても今の智哉さんは重症を負った怪我人なんですから。ちゃんと寝てなきゃ、私怒りますからね!?」

そう言って、智哉さんがベットから歩かないように釘を刺したんです。

すると、智哉さんもフェイトには敵わないな、と苦笑しながら私の言った言葉に頷いてくれました。

と、その時。

智哉さんが何かを思い出したようで。

「……それはそうと、フェイト。着替えとかどうしようか?」

………あ。

すっかり忘れてた。

取りに帰ろうとしたらシグナム達とバッタリ出会って。

それから色々あって、気付けば外はもう真っ暗。

冬のこの時期だから日が沈むのも早いし、何よりもう8時。

流石にクロノとか母さんももう帰って来てるだろうし。

今行けば確実に何か嫌な事が起こるでしょう。

そんな時。

「今日一日はオレのパジャマとか使って我慢して、明日でもフェイトの着る物とか買いに行こうか。買って来た物は家に置いておいて、来た時に着ると。」

「え、良いんですか?……でも、智哉さんに迷惑掛けてしまってますし……」

智哉さんの厚意はとっても嬉しい。

それも心からのだから尚更。

「そうした方が良いだろうな。智哉がこちら側で、テスタロッサも来たとなれば幾ら家族でも管理局ならば判らんからな。」

シグナムもそうした方が良いと言ってます。

でも……。

「勝手だとは思うけど、オレはフェイトが家族に拘束される姿を想像したくない、家族の仲を壊したくないし、いがみ合って欲しくなんかもない。折角出来たフェイトの家族なんだから、ね?」

そう言葉を紡ぎながら、私の頭を撫でてくれる智哉さん。

智哉さんの言葉は、私を気遣ってとかじゃなく、自然と出てくるんです。

その言葉にどれだけ救われたでしょうか?

感謝してもしきれません。

「……じゃあ、お言葉に甘えさせて貰っちゃい…ます」

モジモジしながらでしたが、そんな私を見ても智哉さんは微笑んでくれたのでした……。






























~後書き~

最初に書くべきこと。

ゴメンナサイ。

m(_ _)m

2週間以上も更新せず、本当に申し訳アリマセンでした。

m(_ _)m









いや~、もう色々あってですね。

バイトとか、学校のグループ活動とか、通夜とか。

とりあえず、次はしっかり最低でも1週間以内にはアップするんでwwwwwwww

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