名も無き世界へようこそ。 ここには主に日常の日記、野球関連の事柄、アニメの感想を載せています。 また、最近二次創作SSも書き始めました。 良かったら読んでいってくださいw 読んだらコメント書いてくれるとメチャ嬉しいですw 宜しくお願いしますwm(_ _)m

2008年5月27日火曜日

<第28話 過去(むかし)の過ち、現在(いま)の過ち>

二次創作SS『魔法少女リリカルなのは ~定められし運命~』



































<第28話 過去(むかし)の過ち、現在(いま)の過ち>







































(……くそっ!やはりリミッターを解除しなければならなかったのか!?)

そうこうしているうちに、遂にフェイトもバインドで拘束されてしまった。

時既に遅し。

正にその言葉が相応しかった。

「あらあら、貴方の可愛い幼妻が捕まったみたいねぇ」

目の前にいる仮面の女は只ひたすらオレの攻撃を避け続けていた。

しかし、オレが痺れを切らしてフェイトの傍へ駆け寄ろうとするところは見逃さず、その時だけ自分から攻撃を仕掛けて来る。

これ以上質の悪い戦い方をするヤツは見たこと無い。

自分達の目的を果たす為ならば、どんな卑怯な手を使っても、と言う考え方がぴったり当て嵌まる。

この現状を打破するには一段階でもリミッターを解除する必要があった。

しかし、後々起こるであろうアイーシアの「目的」を果たす為に残存魔力、体力は出来る限り多く残しておいた方が良いに決まっている。

フェイトもバインドで拘束された以上、これ以上この女の相手もする必要が無くなった為、フェイトのバインドを解除しに動く。

が、それも阻まれてしまった。

目の前の仮面の女がオレに言う。

「貴方にはまだ私の相手をして貰おうかしら。少なくとも闇の書の覚醒まではね…。」

(スピードも完全に劣っているこの状態ではやはり振り切れない……。くそっ!)

思考回路をフルに回転させる。

だが一向に一つの答えしか導き出せずにいる。

そんな中、フェイトの攻撃を受けた仮面の男がなんとシグナム達ヴォルケンリッターまでもバインドで拘束したのだった。

(何!?一体何をするつもりだ!?)

「……この人数だと、幾ら私でも敵と戦いながらバインドと通信防御の両立はそう長く持たないわ。だから、早くしなさい!!」

「「はっ!!」」

返事をした仮面の男達。

無傷の方が手元に何かを呼び出した。

……なんとそれは、闇の書だった。

「……な!?何時の間に!?」

シャマルが何時の間にか盗られてしまっていたことに驚く。

男は闇の書に向かって腕を伸ばす。

すると闇の書は光り始めた。

「うぁ……う……うあああぁぁぁぁああああ?!」

その瞬間、ヴィータの叫びが辺り一面に木霊する。

木霊した声からは苦しさが窺えた。

それもその筈。

ヴィータの胸の前には何時の間にかリンカーコアが抽出されていたのだ。

オレはその痛みなのだと直ぐに判った。

(……だが、何故ヴィータのリンカーコアを取り出す必要がある!?)

疑問はそこにあった。

その間にもシグナムのリンカーコアもシャマルのリンカーコアも抽出されていく。

(ヴィータだけでなく、シグナムやシャマルまで!?どうする気だ!?)

確かにまだページは全て埋まっていない。

だがヴォルケンリッターは闇の書を守護する者。

彼等のリンカーコアでさえ蒐集出来ると言うのだろうか?

三人のリンカーコアより魔力が闇の書に吸収されていく。

「……最後のページは不要となった守護者自ら差し出す。……これまでも幾度か……そうであった筈だ。」

今までにもそういう事例があったとは。

……シャマルが……シグナムが消えていく。

「………あんなもので誰も救える筈なんて無いのよ」

消えて行くヴォルケンリッターを見ながら仮面の女が何かを呟いた。

「何なんだ!?何なんだよ、テメーらああぁぁぁああ!!!」

怒りを籠めたヴィータの叫びも束の間。

リンカーコアが光り、姿を保てなくなったヴィータは消えていくだけ。

直ぐ傍にいたフェイトやなのはは只黙って消えていくヴォルケンリッターを見つめる事しか出来なかった。

「いぇぇぇええええええやあああぁぁぁああああっっ!!!!」

そこへ凄まじい勢いで飛行してくる最後の守護騎士、ザフィーラ。

「だああああぁぁぁぁああああああああああ!!!!」

仲間を助けようとスピードを殺すこと無く渾身のストレート。

仮面の男は後ろも見ずにバリアを展開する。

ドガアアアアアァァァァァアアアアアアアアン!!!

刹那凄まじい程の音と共に火花が散る。

暫くその状態が続いた。

しかしそれも長くは続かず。

ザフィーラの拳から血が吹き出てしまったのだ。

拳の骨が砕けてしまったのかも知れない。

その拳が仮面の男のバリアの硬度を物語る。

「そうか……もう一匹いたな」

上を見上げる。

すると、ザフィーラの胸からも同じようにリンカーコアが取り出されていた。

「うぅ……ぐっ……ぐ……ぐああああぁぁぁぁああああ!!!」

「奪え……」

≪Sammlung.≫

「でやあああああぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」

砕けた拳を握り締め、蒐集から逃れようと今放てる渾身の一撃を繰り出したザフィーラ。

だがそれも叶わず。

そして、守護騎士達が蒐集されている頃、はやてに異変が起きていた。

「あの二人は……、なのはとフェイトの二人は大丈夫か?」

「四重のバインドにクリスタルケージだ。抜け出すのに数分は掛かる。」

「十分だ。闇の書の主の………目覚めの時だな」

「いや……因縁の……終焉の時だ」

そう言って仮面の男達はなんとフェイトとなのはの姿になったのだった。

そして変装した二人の目の前に魔法陣が現れる。

その中心から現れたのは、他でもないはやてだった。

「何!?お前等は二人の姿で何を………ってまさか!?」

「ウフフ、お察しの通りみたいね。そうなの、彼女の目の前で守護騎士達を消し去ることで、完全に覚醒させるのよ。」

「ふざけるな!!!お前等は………貴様等はそのためだけに…!」

「ふざけてなどいないわ。闇の書は葬らなければならないの……。あの子には悪いけど、闇の書と一緒に消えて貰うわ。」



























「なのは……ちゃん、フェイト……ちゃん?……何なん?……何なんこれ?」

「君は病気なんだよ。『闇の書の呪い』って病気。」

「もうね……治らないんだ」

はやては二人の言葉に戸惑い、そして何より不安を露にしていた。

「闇の書が完成しても、助からない」

「君が救われる事は無いんだ」

二人ははやての不安を更に煽るように話す。

……いや、これはもう強制的に聞かせていると言っても過言では無い。

はやての心はどんどん堕ちていく。

遠くからでも目に見えて。

「……そんなん……ええねん。……ヴィータを離して。……ザフィーラに何したん?」

「この子達ね、もう壊れちゃってるの。私達がこうする前から。」

「とっくの昔に壊された闇の書の機能をまだ使えると思い込んで、無駄な努力を続けてた」

はやての必死な問いすら、只二人は残酷な答えを淡々と述べるだけ。

「『無駄』って何や?!シグナムは?!シャマルは?!」

この場で一体何が起きたのか検討もつかないはやては只問いただす事しか出来ない。

だが、その問いには残酷な回答しか返ってこない事に気付けるような心の余裕など、今のはやてにある筈も無く。

二人の答えが純粋過ぎるはやての心をひたすら冥い波動で染めていくだけだった。

「壊れた機械は役に立たないよね」

「だから、壊しちゃおう」

「いや!ダメ!!止めてぇぇぇええええ!!!!」

「止めて欲しかったら……」

「力尽くで、どうぞ?」

はやてを見ながら不敵に言葉を紡ぐ偽者達。

「何で?!何でやねん?!何でこんなん!!」

「ねぇ、はやてちゃん……」

「運命って残酷なんだよ」

「ダメ!!止めて!!!!止めてぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!」

叫ぶはやて。

その声は辺り一面に響き渡ったことだろう。













「はやて!!!!!」

遂にリミッターを一段解除し、はやての下へ。

はやては泣きながら、しかしオレの方へ顔を向けた。

「……と……とも……や……さん」

(まだだ!!まだ大丈夫だ!!!奴等の思い通りにさせてたまるか!!!!)

「気をしっかり保つんだ!!まだ方法はある!!!!はやてが心を閉ざさなければま…」

最後まで言い切ろうとした瞬間だった。

「貴方はもう用済みよ」

背中に凄まじい衝撃が走った。

何時ものオレであれば、リミッターを解除している状態であれば後ろをとられる事など今まで片手で数えられる程しか無かった。

それ以外にあるとすれば今回のようなケース。

自身の周囲の気配を疎かにしなければならない様な事態が稀にある。

そう。

はやてに気を集中していたため、後ろから来る仮面の女の一撃を回避は愚か喰らうまで気付く事も叶わなかったのだ。

背中に受けた一撃は凄まじく、オレはそのまま慣性に任せて鉄柵を突き破り、隣のビルに思いっ切り激突。

その衝撃でビルが崩れ落ちてしまった。

「………そ……んな……う…そ………と、とも……や……さ……」

瞬間。

はやてを中心に、白色のベルカ式魔法陣が展開された。

そしてはやての目の前に闇の書が突然現れる。

≪Guten Morgen, Meister.≫

闇の書の音声と共に、展開されていた白い魔法陣の色が冥い波動に染まっていく。

「……うぅ……ううう……うううぅぅぅううううああああああああぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!!!」

叫びが響き渡り、天に向かって魔法陣から禍々しい波動が突き抜ける。

はやての身体はそれに飲まれてしまった。

「あらあら、結果的には覚醒の最後の引き金になったみたいねぇ」

仮面の女は不敵に笑う。

「……我は闇の書の主也。この手に力を。……封印、開放。」

≪Freilassung.≫

刹那。

子供だった筈のはやての身体が見る見るうちに大人の身体へと変化していく。

茶色いショートヘアだった髪は銀髪のロングヘアに。

体中に赤い線。

そして、背中からは2対の黒い羽。

まるでその姿は堕天使そのもの。

拘束から漸く逃れた本物のフェイトとなのはは目の前で起きている現状に何も出来ず、只じっと見ているだけだった。


















「……また、全てが終わってしまった。一体幾度こんな悲しみを繰り返せば良いのだろう?」

「はやてちゃん!」

「はやて……」

「我は闇の書。……我が力の全ては」

そう言ってはやて……いや、最早はやてではない、堕天使が右腕を高く上げる。

≪Diabolic emission.≫

闇の書が光る。

高く上げられた手に、魔力が収束していく。

そしてそれは一瞬にして巨大な球体へ。

「……主の願いを、そのままに」





























「対象区域の通信妨害、消滅!」

「映像、来ます!!」

リンディはその映像を見る。

「……!クロノは?」

「既に、現地へ飛んでいます」

その現状を見つめるリンディ。























「結界は無事張れました」

「デュランダルの準備は?」

「出来ています」

仮面の三人も動き出そうとしていた。


















「…デアボリック・エミッション」

そう堕天使が口ずさむと、掲げていた魔力の球体が急速に小さくなっていく。

「……!」

「空間攻撃!」

「闇に染まれ……」

瞬間。

完全に何処かへ消えた魔力が大爆発。

その爆風……いや、その放出された魔力は、徐々に全てを飲み込んでいく。

≪Round shield.≫

その空間攻撃から身を守るため、なのはは防御魔法を発動させる。

今のフェイトでは防御が無いに等しいため、少しでも掠れば大ダメージは避けられない。

なのははフェイトを庇うように展開したシールドを広げる。

























「保てますかね、あの二人………」

「責めて、暴走開始の瞬間までは持って欲しいわねぇ」

仮面の三人は遠く離れたビルの屋上からフェイトとなのはの様子を窺っていた。

だがその高みの見物も、直ぐ終わる事に気付く訳も無く。

「「「………!?」」」

辺りが光出す。

三人は何が起こっているのか分からず、戸惑っている。

そして………

「ぐぁ?!」

「ぐぅ!」

「なっ!?」

仮面の三人を一瞬にして拘束した。

足掻こうとするが、そのバインドは特別硬かった。

「……ストラグル・バインド」

「「…な!?」」

仮面の男二人は、声の主の方へ顔を上げた。

声の主、クロノ・ハラオウンは上空より現れる。

「相手を拘束しつつ、強化魔法を無効化する!…余り使いどころの無い魔法だけれど、こういう時には役に立つ。」

右手で握るデバイスを回転させながら床に足を下ろす。

それはまるで罪人を裁くために現れた死神のようだった。

「変身魔法も強制的に解除するからね」

「そうみたいね。でも貴方を倒せばその問題も無くなるわよ?」

「…な」

クロノが後ろに振り向こうとした瞬間。

拳が顔面に飛んで来た。

飛んで来た。

………のだが、文字通り目と鼻の先で『それ』は止まっていた。

それも黒い……いや、この色は最早黒以上に黒い色、漆黒とでも言うべき色をしたバインドによって、止められている。

そのバインドをクロノは辿る。

辿った先、仮面の女は全身漆黒のバインドで覆われているかの如く、雁字搦めにされているではないか。

「……さぁ…て、……そろそろ…姿を見せて……貰おうか」

何処からともなく声がする。

それと同時に。

「「「ぐああああぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」」」

三人の苦しむ叫び声が木霊した。

「……クロノ!このぉ!!」

「こんな魔法……教えてなかったんだがな」

「一人でも精進しろと教えたのは君達だろ……アリア、ロッテ?」

「あんた等の思い描くストーリーも残念ながらここまでだ」

「………」


























「なのは、ごめん……。ありがとう、大丈夫?」

右手を痛そうにしているなのは。

私には何も出来なかった。

なのはに守って貰うしかなかった。

だから、せめて労いの言葉だけでもと思った。

「…うん、大丈夫」

強がってみせるなのは。

けれどその右手は押さえたまま。

それでもなのはが大丈夫と言う限り、私が見ても酷いと思わない限り、今までそのまま行動して来た。

だから私は今やらなければならない事を口にする。

「あの子、広域攻撃型だね。……避けるのは難しいかな?バルディッシュ。」

≪Yes, sir. Barrier jacket, Lightning form.≫

ソニックフォームは防御を極限まで削ぎ落とした、今の私の最速形態。

最速である代償に、攻撃を掠るだけで多大なダメージを受けてしまう諸刃の力。

幾らスピードを上げても回避出来なければ意味が無い。

それに、相手が広域範囲を得意としているならば尚更勝ち目は薄い。

バルディッシュも私の考えに賛同してくれた様子。

元のフォームに戻した。

「はい」

なのはにレイジングハートを手渡す。

「はやてちゃん………」

「なのは!」

「フェイト!」

後方から声。

それも二人。

両方とも良く聞く声。

「ユーノ君!アルフさん!」

その時だった。

凄まじい波動が私達を包み込んでいく。

「何?!」

「前と同じ、閉じ込める結界だ!」

「やっぱり……私達を狙ってるんだ」

「今、クロノが解決法を探してる。和麻さん達援護組も向かっているんだけど、まだ時間が……。」

「それまで、私達で何とかするしかないか?」

「…うん」

頷く私達。

けれど、なのはだけはずっと別な方向を向いていた。

それは闇の書に取り込まれてしまったはやてがいる方向。

「……なのは」

「……!…大丈夫!」

その顔はとても寂しそうだった。

けれどそれも一瞬にして真剣な顔付きに。

なのははやっぱり心が強いんだ。

改めてそう思った。



















「スレイプニール、羽ばたいて」

≪Sleipnir.≫

闇の書が光る。

そして、堕天使の背中に生えていた羽が、一層大きくなる。

大きくなった羽で闇に染まった空へと飛翔するのだった。































時空管理局本部。

そのとある部屋に『彼等』は居た。

「リーゼ達の行動を指示し、そして自身も二人の行動に生涯となる、或いはなり得るものを排除していたのは………貴方ですね、グレアム提督?」

「違う、クロノ!」

「あたし達の独断だ!父様には関係無い!!」

「そんな言葉、子供にも通用せんぞ?」

「和麻、あんた!!」

「ロッテ、アリア。良いんだよ。クロノや和麻はもう、粗方の事は既に掴んでいる。違うかい?」

「流石は爺さんだな、話が早い」

「11年前の闇の書事件以降……、提督は独自に闇の書の転生先を探していましたね?」

「そして、発見した。闇の書の在処と、現在の主である八神はやてを。」

「…しかし、完成前の闇の書と主を抑えても……余り意味が無い。主を捕らえようと、闇の書を破壊しようと、直ぐに転生してしまうから。だから、監視をしながら闇の書の完成を待った。」

「そして見つけたんだな?闇の書の永久封印の方法を。」

暫しの沈黙。

その後、ゆっくり口を割るグレアム。

「……両親に死なれ、身体を悪くしていたあの子を見て、心は痛んだ。………だが、運命だとも思った。孤独な子であれば、それだけ悲しむ人は少なくなる。」

「あの子の父の友人を語って生活の援助をしていたのも……、提督ですね?」

そう言ってクロノは写真をグレアムの前に出した。

「永遠の眠りに付く前くらいせめて……、幸せにしてやりたかった……。……偽善だな。」

自分を責めるグレアム。

だが、和麻はそんな事は気にせず話す。

「封印の方法は……、闇の書を主ごと凍結させて、次元の狭間か氷結世界に閉じ込める。…そんなところだろ?」

「そう……。それならば、闇の書の転生機能は働かない。」

和麻の言葉にグレアムは只ゆっくりと頷き、そう付け加えた。

「これまでの闇の書の主だって、アルカンシェルで蒸発させたりしてるんだ!それと何にも変わんない!」

「クロノ、和麻!今からでも遅くない、あたし達を解放して!凍結がかけられるのは、暴走が始まる瞬間の数分だけなんだ!」

アリアもロッテも興奮している。

何処までも冷めた反応しか示さない和麻とクロノに、苛立ちを募らせているから。

過去に悲惨な思い出がある彼女達だから、仕方ない事ではあるのかも知れない。

「その時点ではまだ闇の書の主は……、永久凍結をされるような犯罪者じゃない。…違法だ。」

「その所為で!……その決まりの所為で悲劇が繰り返されてるんだ。……クライド君だって、あんたの父さんだってそれで……!」

ロッテの怒りは爆発寸前。

「ロッテ」

だが、その一言で……他でもない主人である、グレアムの声でロッテは止まる。

が、同時に俯いてしまった。

クロノはその場を立ち上がり、部屋から立ち去ろうとする。

「法以外にも提督のプランには問題があります。まず、凍結の解除はそれ程難しく無い筈です。何処に隠そうと、どんなに守ろうと……何時かは誰かが手にして使おうとする。怒りや悲しみ……、欲望や切望……、その願いが導いてしまう。……封じられた力へと。……現場が心配なので……すみません、一旦失礼します。」

独り言のように話すだけ話してからグレアムに一礼して、今度こそ部屋を出ようとするクロノ。

そのクロノをグレアムが呼び止める。

振り向くクロノにグレアムが何かを手渡した。

それは……………

一枚のカード。

「私達にもうチャンスは無い。持っていても役には立たないからね。どう使うかは君に任せる。……氷結の杖、『デュランダル』だ。」

クロノはグレアムを見上げる。

瞳と瞳が交錯する。

自分を見るその瞳は、まるで……いや、確実に自分を試している瞳だった………。
































~後書き~


第28話の終わりですw

また1週間過ぎてしまった……orz

「内容が本編と殆ど変わってないんじゃね?」

とか思った方。

仕様です。

………

……



orz

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